ペインテドブラック
ペインテドブラック(欧字名:Painted Black、1996年5月13日 - )は、日本の競走馬、日本およびニュージーランドの種牡馬[1]。主な勝ち鞍は1999年の青葉賞、ステイヤーズステークス。 馬名の由来はローリング・ストーンズの楽曲である「Paint it Black」であるが[3]、馬名登録文字数の制限や、馬主の「サンデーサイレンス産駒は黒鹿毛や青鹿毛のような黒っぽい馬の方が走るイメージがある」という考えから、栗毛の本馬に「黒塗り」とも読める「Painted Black」という馬名が与えられた。 経歴競走馬時代1999年1月9日の4歳新馬でデビュー勝ち。2戦目は3着に終わるが、続く条件戦を勝ち、若草ステークスに挑むが再度2着に終わる。関西馬優勢で推移する中、クラシック東の最終兵器の期待を受けて青葉賞に出走。斜行で審議となるが(後述)ハナ差で重賞勝利となった。しかし、日本ダービーでは7着に終わる。 秋は京都大賞典、菊花賞と出走するが9着、7着と平凡な成績に終わり、その後はステイヤーズステークスへ出走した。皐月賞を勝ち、ダービー3着、菊花賞2着のテイエムオペラオーが単勝1.1倍の断然人気となるが、3番手からテイエムオペラオーの追撃をクビ差退けて重賞2勝目を挙げた。 しかし、2000年最初の日経新春杯は1番人気に推されたが6着に敗れた。その後、屈腱炎を発症し、1年11ヶ月の長期休養を余儀なくされる。2001年12月に復帰するが、4戦して一度も掲示板に載ることはなく、2002年3月23日の日経賞8着を最後に現役を引退した。 引退後引退後はニュージーランドのAshwell Farmで種牡馬入り。産駒の中からBiancaがオーストラリアのニューキャッスル競馬場で行われたニューキャッスルゴールドカップ (G3) で優勝するなど活躍している[4]。 現在はニュージーランドのGreenacres Studで種牡馬として繋養されている。 青葉賞の斜行青葉賞では、直線に入り口から内にいたマイネルシアターとのマッチレースとなったが、外のペインテドブラックがずっと内側に斜行し、マイネルシアターの進路を押圧して妨害。馬場の真ん中で争っていた筈の両馬はゴールした時点では内ラチギリギリの位置まで移動していた。これについて審議が行われ、最終的には降着にはならなかったが、騎手の加藤和宏に対しては悪質なラフプレーとして過怠金10万円が課せられた。この年から過怠金の上限が5万円から10万円に引き上げられており、適用第一号となっている[5]。 なお、2008年のオークスで優勝したトールポピーの斜行について、降着なし、騎手の池添謙一が騎乗停止2日の処分を受けたが、その処分について、ペインテドブラックとマイネルシアターの青葉賞が近いものと説明されている[6]。 ただし、後年加藤が述懐したところによると、ペインテドブラックは「デビュー前から調教などで他馬が前や横に居ると、その馬に寄って行ってしまうところがあった」とのことで、青葉賞でもその癖が出てしまった結果あのような進路取りになった、と語っている[7]。 競走成績
血統表
祖母のシャダイアイバーはオークスの勝ち馬。近親にエアジハード、ガレオン、プレシャスカフェなどがいる。 脚注外部リンク
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