ベリーズ珊瑚礁保護区
ベリーズ珊瑚礁保護区(ベリーズさんごしょうほごく)は、ベリーズにある世界第2位の広さの珊瑚礁。1996年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。 概要一帯にはメソアメリカ堡礁システムに属する堡礁のほか、環礁、砂浜、マングローブ、ラグーン、三角江、海草の藻場が多く[1]、珊瑚礁でできた小島のキーが150以上ある。その中でもライトハウス・リーフは、直径313mあるグレート・ブルーホールが特に有名。周辺にはイルカが住みついていて[1]、初心者でもシュノーケリングでイルカと一緒に泳ぐことができる。また、海域と近海にアオウミガメ、タイマイ、アカウミガメ、アメリカマナティー、アメリカワニ、ヒラシュモクザメ、ハタなども生息しており、ライトハウス・リーフにはウミガメが産卵しにやってくるほか、アカアシカツオドリはハーフムーン・キーに、カツオドリはマン・オー・ウォー・キーに、クロアジサシはグローバーズ・リーフにそれぞれ大きなコロニーがある[1]。 他には魚類、イシサンゴ、ヒドロ虫、軟体動物、海綿動物、海洋蠕虫類、甲殻類、ユカタン半島の鳥類、島嶼生活のトカゲ、尾索動物も多く生息しており、バカラル・チコ国立公園および海洋保護区にはジャガー、グローバーズ・リーフにはミサゴも見られる[1]。 ベリーズ珊瑚礁保護区の一覧
世界遺産登録基準この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
危機遺産周辺のマングローブ林の伐採や、過度の観光開発による環境の悪化から、2009年に危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リストに登録された。2018年にリストから除去された[2]。 脚注
関連項目 |