『プロゴルフ』(英語表記:Pro Golf)は、1981年8月にデータイーストより発表されたアーケード用ゴルフゲームである。デコカセットシステムを使用している。
本ページでは、関連ゲームである「18ホール プロゴルフ」についても取り扱う。
概要
データイーストの初期から中期にかけての作品。日本初のコンピュータゴルフゲームである。実際のゴルフを再現したゲームである(但し選手名や能力は付けられなかった)。
初版は9ホールだったが、後に18ホールバージョンの「18ホール プロゴルフ」(英語表記:18Holes Pro Golf)もリリースされた。
操作方法
4方向レバー、ボタンを使用してプレイヤーを操作する。レバーを左右方向に入れるとプレイヤーの移動及びフック、スライスが3段階で選択できる。上下方向に入れるとクラブの選択となる。クラブは残り距離に応じて自動的に選択されるが、プレイヤーも調節の意味で選択可能である。5回素振りすることができ、画面の右側に出てくる白い棒グラフ(4回目、5回目は赤くなる)の多少に応じて、飛距離が決まる。5回目の素振りが終わっても、ボタンを押さないと自動的に素振りがなされ、持ち玉が1個消費される。
ゲーム内容
概要
画面全体にコースが、画面右側にコースのパラメータデータと縮小マップが表示される。コースには、木やラフ、ウォーターハザード、バンカー、OBエリアが設置され、ペナルティやボールが飛びにくくなるなどの制約も再現されている。
残機(人間の形をしている)+持ち玉というプレイ制度を取っている。持ち玉は1番ホールでは7個、2番ホールでは6個、3番ホールでは4個、4番ホール以降ではそのホールに応じたパーの数だけ持ち玉が用意される。OBエリアやウォーターハザードにボールが落ちると、ペナルティとなり持ち玉を1個失う。ボールの飛びやすさは、実際のゴルフと同じ、フェアウェイ>ラフ>バンカー(このゲームではバンカーに入ると、ボールは殆ど飛ばなくなる)の順である。カップインの前に当該ホール内で持ち玉を失うとそのホールは棄権(HOLE OUTと表示)となり、残機を1つ失った上で、強制的に次のホールへ行く。残機が0の状態で持ち玉を失うとゲームオーバー。尚、残機は10,000点ごとに1人ずつエクステンドとなる。
またプレイヤーが選択できるクラブは、実際のゴルフより少なく、1W・3W・3I・5I・7I・9I・SW・PTの8種類のみである。
コース
アウト9ホール(1番~9番)、イン9ホール(10~18番)で設定されている(初版はアウトのみ)。アウトとインが終了する毎にスコアカードが表示される。イン(18番ホール)が終了して、残機が残っている状態だと、再びアウトホールが始まる(言わばループゲーム)。
コースのデータは以下の通り。尚、後のゴルフゲームに見られる風向・風速といった風に関するパラメータは設定されていない。各ホールには残りヤード数が設定されており、0となるとカップインである。スコアはホールインワン・アルバトロス・イーグル・バーディー・パー・ボギー・ダブルボギー・トリプルボギーとこちらは実際のゴルフと同じである。
ホール番号
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ヤード(括弧内は18ホール版)
|
パー
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1・10 |
390(393) |
4
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2・11 |
345(361) |
4
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3・12 |
120(137) |
3
|
4・13 |
445(401) |
5
|
5・14 |
365(369) |
4
|
6・15 |
330(321) |
4
|
7・16 |
350(353) |
4
|
8・17 |
120(153) |
3
|
9・18 |
420(417) |
5
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アウトとインは全く同じコースであり、9ホールの合計パー数は36、18ホールの合計パー数は72となる。
外部リンク