プリンセスオリビア
プリンセスオリビア(欧字名:Princess Olivia、1995年2月20日 - 2016年1月3日)は、アメリカ合衆国の競走馬、アメリカ合衆国および日本の繁殖牝馬[1]。 現役時は24戦3勝の戦績を残し、引退後は繁殖牝馬として、フラワーアレイ、トーセンラー、スピルバーグの3頭のGI優勝馬を輩出した。 経歴競走馬時代1997年にデビュー。現役時はアメリカ合衆国で24戦し3勝を挙げたが、重賞勝ちなどの顕著な成績を収めることはなく、1999年に引退した。 繁殖牝馬時代引退後はアメリカで繁殖牝馬となり、同地では4頭の産駒を残した。そのうち、フラワーアレイはG1・トラヴァーズステークス制覇など重賞4勝を挙げる活躍を見せた。なお、種牡馬となったフラワーアレイの産駒には、2012年のケンタッキーダービーを制し、日本で種牡馬として繋養されたアイルハヴアナザーや、2011年のアッシュランドステークスを制し、日本で繁殖牝馬となると、GI級競走4勝を挙げたラッキーライラックを産んだライラックスアンドレースなどがいる。 その後、2005年頃に社台ファームに売却され、モナシーマウンテンとの仔を受胎した状態で日本に輸入された。この仔は死産となってしまうが、翌年はシンボリクリスエスとの牝駒(ブルーミングアレー)を無事に出産した。ブルーミングアレーは社台レースホースの募集馬[注 1]となり[3]、競走馬としてデビュー。2009年から2011年にかけて走り、11戦4勝2着4回、重賞以外では連対を外さない[注 2]堅実な戦績を残して引退、繁殖牝馬となった。すると、2016年産のランブリングアレーが2021年の中山牝馬ステークスを制し[4]、母の成し遂げなかった重賞制覇を果たしたほか、同年のヴィクトリアマイルでは10番人気ながら2着となるなど活躍を見せた。 その後、2008年と2009年には続けて牡馬を出産。それぞれ島川隆哉、山本英俊の所有馬となり、「トーセンラー」、「スピルバーグ」の名でデビュー。そして、トーセンラーは2013年のマイルチャンピオンシップ[5]を、スピルバーグは2014年の天皇賞・秋[6]を制しいずれもGIホースとなった。 一方、プリンセスオリビアはスピルバーグを産んで以降不受胎と流産を繰り返すようになった。後年はスウィフトカレント、マルカシェンクといった種牡馬が種付けされたものの、スピルバーグより下の仔を出すことはなかった。そして、2016年1月3日に死亡した[7]。21歳没。 繁殖成績
血統表
脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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