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ブロッサム・ディアリー (英 : Blossom Dearie 、1924年 4月28日 - 2009年 2月7日 [ 1] )は、アメリカ のジャズ ・シンガー であり、ピアニスト 。子供のような独特の歌声が特徴[ 1] 。
時に「ビ・バップ のベティ・ブープ 」と評されることもあり[要出典 ] 、作家のドン・ウィンズロウ は、ブロッサムをモデルに、スパイ として活躍する美しいジャズ歌手のヒロインを生み出している[要説明 ] 。
経歴
幼少期
1924年 4月28日、ニューヨーク の郊外イースト・ダーラムに生まれる。「ブロッサム」という名前は本名で、ブロッサム(以下「彼女」)が生まれた時に、兄で、後にダフォディル・レコード (英語) 主宰者となるウォルター・バーチェット が父親の元へ満開の桃 の枝を持ってきたのが由来という説がある[要出典 ] 。
子供の時はクラシック・ピアノを習っていたが、10代でジャズ・ピアノ に転向する。
1940年代
1940年代の中頃からウディ・ハーマン 楽団やアルヴィノ・レイ 楽団などの様々なコーラス・グループ に参加。また、カクテル ・ピアニスト として、クラブやバーで歌ったりもしていた。
1950年代
1952年にアメリカからフランス のパリ へ移る。そこで知り合ったアニー・ロス やクリスチャンヌ・ルグラン[ 2] らとコーラスグループの「ザ・ブルー・スターズ」を結成。
ジャズ・スタンダード の「バードランドの子守唄 」をフランス語 で歌うなど数々の作品を残し、パリ でヨーロッパ的なセンスを体得。この「ザ・ブルー・スターズ」は、ダブル・シックス・オブ・パリ などへ連なるコーラス・グループの草分け的存在となる[ 注釈 1] 。
1956年 、初のリーダー・アルバム『Blossom Dearie Plays "April in Paris"』を録音。ただし、この作品では歌っておらず、ピアノのみで参加。この頃に、同作の録音に参加したフルート 奏者、ボビー・ジャスパー と結婚する[要出典 ] 。
フランスでもカクテル・ピアニストとしての活動を続けており、シャンゼリゼ通り のクラブなどで歌っていた。そこでヴァーヴ・レコード の主宰者、ノーマン・グランツ の目にとまり、「アメリカで君の歌を録音したい」と提案を受けた[要出典 ] 。
アメリカに帰国、アルバム『ブロッサム・ディアリー』[ 3] を録音する。
1960年代
夫であったボビー・ジャスパー との離別[要出典 ] に前後し、再び渡欧。アメリカとヨーロッパ を行き来しながら音楽活動を続ける。
1962年 、飲料会社であるハイヤーズ からルートビア のCMソングを歌うよう委嘱されると、ルートビアの愛好者に彼女のレコードを景品に送る企画が持ち上がり[要出典 ] 、アルバム『シングス・ルーティン・ソングス』を録音[ 注釈 2] [ 5] 。この作品は作家の村上春樹 が「秘蔵の一枚」にあげている[要出典 ] 。
そのほか、1964年 にはキャピトル・レコード からアルバム『メイ・アイ・カム・イン?』[ 6] をリリース。
もちろん、アメリカとヨーロッパを行き来する生活だったためイギリス のクラブでのライブ録音も残されている[要説明 ] 。
1970年代以降
1974年 には兄ウォルター・バーチェットを社長に迎え自主レーベル、ダフォディル・レコードを設立。その頃、アメリカの子供向け教育番組『Schoolhouse Rock!』に出演[要出典 ] 、ボブ・ドローが手がけた「Figure Eight」などの曲で歌声を披露した。
晩年は2006年 まで、マンハッタン の「ダニーズ・スカイライト・ルーム」などでライブを行っていたが、2009年 2月7日、老衰 のためグリニッジ・ヴィレッジ で死去[ 1] 。
ディスコグラフィ
マーキュリー・レコード
『ララバイ・オブ・バードランド』 - The Blue Stars of France: Lullaby of Birdland and Other Famous Hits (1954年) ※コーラスグループ「ザ・ブルー・スターズ」の一員として
バークレー・レコード
Blossom Dearie Plays "April in Paris" (1956年) ※歌なし
ヴァーヴ・レコード
ハイヤーズ
キャピトル・レコード
フォンタナ・レコード
ダフォディル・レコード
『シングス:ブロッサムズ・オウン・トレジャーズ』 - Blossom Dearie Sings (1974年)
『1975』 - 1975: From The Meticulous to the Sublime (1975年)
『マイ・ニュー・セレブリティ・イズ・ユー』 - My New Celebrity is You (1976年)
『ウィンチェスター・イン・アップル・ブロッサム・タイム』 - Winchester in Apple Blossom Time (1977年)
『ニードルポイント・マジック』 - Needlepoint Magic (1979年) ※ライブ録音
Simply (1983年)
『ポジティヴリー』 - Positively (1983年)
Et Tu, Bruce (1984年) ※ライブ録音
Chez Wahlberg: Part One (1985年)
Songs of Chelsea (1987年)
Tweedledum & Tweedledee (Two People Who Resemble Each Other, in this Case Musically) (1991年) ※マイク・レンジとの共演盤
Christmas Spice So Very Nice (1991年) ※マイク・レンジとの共演盤
Our Favorite Songs (1996年) ※コンピレーション・アルバム
I'm Hip (1998年) ※コンピレーション・アルバム
『ブロッサムズ・プラネット』 - Blossom's Planet (2000年)
"It's All Right to Be Afraid" (2003年) ※シングル
EMI
『スウィート・ブロッサム・ナイト - 私とフィル』 - Me and Phil (1994年)
その他のアーティストとの共演盤
Alan Jay Lerner Revisited
Arthur Schwartz Revisited
Cole Porter Revisited Volume IV
DeSylva, Brown & Henderson Revisited Volume I
Frank Loesser Revisited
Harold Arlen Revisited
Harold Arlen & Vernon Duke Revisited Volume II
Ira Gershwin Revisited
Irving Berlin Revisited
Kurt Weill Revisited Volume II
Oscar Hammerstein Revisited
Rodgers & Hart Revisited Volume II
Rodgers & Hart Revisited Volume III
Rodgers & Hart Revisited Volume IV
Unpublished Cole Porter Volume II
Vernon Duke Revisited
Vincent Youmans Revisited
Hold On to Your Hats (Complete Score)
参考文献
CD『Blossom Dearie for Cafe Apres-midi』ブックレット
CD『Sings Rootin' Songs』ブックレット
脚注
注釈
^ クリスチャンヌ・ルグランは後にスウィングル・シンガーズ のリード・ボーカル を務める。
^
演奏: Blossom Dearie--vocal、Joe Harnell--piano, arranger、Dick Romoff--Bass、Ted Sommer--Drums、Jerome Richardson--Flute, tenor saxophone。製作 Ed Mahoney、著作権者 Daffodil Records[ 4] 。
出典
外部リンク