ブレーメン5
『ブレーメン5』(ブレーメンファイブ)は、佐々木淳子作による少女漫画作品。略称は「ぶれご」。 小学館の漫画雑誌「週刊少女コミック増刊号」1980年5月30日号から連載開始。その後、掲載誌を「コロネット」に移し、1989年まで連載された(後述)。単行本は全6巻、文庫本版3巻。 解説佐々木の初の連載作品。連載期間中の1984年、佐々木の同時期連載作品『ダークグリーン』の連載が本作と同じコロネットに移ったため、本作は1984年をもって一旦連載休止。翌1985年、レギュラーキャラクターが一切登場しない作品『銀の谷』が雑誌「プチフラワー」に掲載された後、『ダークグリーン』完結の翌年である1988年に連載再開。しかしその頃には、本作のテーマである宇宙SFのブームが縮小していたために新しい読者に恵まれず、掲載誌の廃刊もあって1989年に完結を迎えた。4年間の休載期間中、作者の画風の変化に伴い、キャラクターのデザインもかなりの変化を遂げているため、物語中においては3,4歳ほど成長した設定となっている。 完結から15年後の2004年、『ダークグリーン』の外伝『リュオン』の単行本化に合わせ、本作の外伝『ヒュウ』が描き下ろされた。時間軸上では設定の都合から本作の続編ではなく、休載期間直前に位置する物語となっているが、キャラクターは画風変化後のデザイン、つまり休載期間後の成長した姿であり、この矛盾点は作者自身も認めている。さらに2006年、Webコミック上で新作『ブレーメン5 SNOW MOON』が発表された。 なおタイトルの「ブレーメン5」は、登場人物の1人・ヒュウが自分たちを『ブレーメンの音楽隊』になぞらえて考えたグループ名だが、作中ではほとんど用いられない。 あらすじ閉じられた楽園の中で暮らす少女ユズは、平穏な生活を送りつつも、楽園の外には何があるのかと疑問を捨てきれないでいた。だがある日、その世界の中に突如侵入した青年タウロにより平穏は破られた。ユズの住んでいた世界は科学者による実験環境。そしてその外は2155年の地球、頭脳都市ゼラス。そこでは様々な実験体の製造や、神をも恐れぬ人体実験が繰り返されていたのだ。ユズはタウロや後に知り合った仲間たちと共に、安住の地を求めて宇宙船ジェダIIで遥か宇宙へと旅立つ。 登場人物
ブレーメン5 SNOW MOON『ブレーメン5 SNOW MOON』は、『ブレーメン5』の外伝作品。2006年12月、講談社のWebコミック『絶対恋愛クリスマス』に掲載され、同社の無料Webコミックサイト・MiChao!にて2006年末まで期間限定公開され、後にYahoo!コミック(後にYahoo!ブックストア)などの各種電子書籍で販売された。
参考文献
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