ブルネイ王国空軍
ブルネイ王国空軍(ブルネイおうこくくうぐん、マレー語: Tentera Udara Diraja、英: Royal Brunei Air Force、略称:RBAirF)は、ブルネイ・ダルサラーム国の空軍組織。領空・領海警戒、国土防空、地上部隊支援、災害派遣等を任務とする[1]。 歴史ブルネイ王国空軍の前身は1965年にロイヤル・ブルネイマレー連隊隷下の航空団で、ワールドワイド・ヘリコプター・カンパニーの社員が操縦するS-55輸送ヘリコプター2機を使用して、地方に医師を派遣する任務を負い、1966年に任務はイギリス空軍のホワールウインド輸送ヘリコプター3機に引き継がれた[2]。 1967年に部隊はヘリコプター小隊へ改編され、ベル 206汎用ヘリコプター5機を受領し、1980年には航空訓練学校が設立された。1981年に第2飛行隊が新編され、Bo 105汎用ヘリコプター6機を配備、1982年には第3飛行隊を新編し、SF-260練習機を配備した。1984年にイギリスから独立後、航空団は拡充され、1991年10月1日にはブルネイ国王の同意を得て、ブルネイ王国空軍へと改編された[2]。 1997年には第4、第5飛行隊が新編され、第4飛行隊にはS-70A汎用ヘリコプター、第5飛行隊にはCN-235輸送機が配備された。また同年、第3飛行隊がPC-7に機種転換している。1999年にはミストラル地対空ミサイルを装備する、第38中隊が編成されている[2]。 組織ブルネイ王国空軍は機能別の7個航空団で構成され、隷下に飛行隊と各種部隊を配置しており、ブルネイ国際空港に併設されるリンバ空軍基地を拠点としている[3][4]。
装備ブルネイ王国空軍は戦闘機を保有しておらず、輸送機や練習機およびヘリコプターで構成される。主戦力であるS-70汎用ヘリコプターは、1997年から1998年に4機のS-70A-33を導入後、2011年12月に12機のS-70iを発注し、2013年12月から受領が行われた[12]。 2021年に開催されたブルネイ王国空軍記念式典の席上では、無人航空機としてRQ-21の導入が発表された[13]。 固定翼機
回転翼機
事故2012年7月20日、ブルネイ王国空軍が運用するベル212汎用ヘリコプターが訓練から帰投中にクアラブライトで墜落し、乗員14名のうち12名が死亡した[16][17]。 脚注・出典
外部リンク
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