ブラックス・アンド・ブルース
『ブラックス・アンド・ブルース』(Blacks and Blues)は、アメリカ合衆国のジャズ・フルート奏者、ボビー・ハンフリーが1973年に録音・発表した3作目のスタジオ・アルバム。 背景ハンフリーは本作より、ドナルド・バードのアルバムの制作でも知られるマイゼル兄弟と組み、よりファンク色の強い路線を指向するようになった[3]。なお、全曲ともクレジット上ではラリー・マイゼル作曲だが、ハンフリーによれば、「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」など多くの曲では、マイゼルが提供したコード進行、バッキング・トラック、バック・コーラスを元に、ハンフリー自身が即興でメロディを作ったという[3]。 ハンフリーは本作収録曲「ジャスト・ア・ラヴ・チャイルド」および「ベイビーズ・ゴーン」でリード・ボーカルを兼任し、ボーカリストとしてのデビューを果たした[4]。 反響ハンフリーは本作で初めて、アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200入りを果たし、最高84位を記録した[2]。また、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位、R&Bアルバム・チャートでは18位に達している[2]。『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは、「シカゴ・ダム」が49位、「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」が86位を記録した[2]。 評価・影響スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、ハンフリーの歌声に関して「少女のようではあるが、このジャンルにおける平均点以上の力強さは備えており、マイゼル兄弟やフレディー・ペレンによるバッキング・ボーカルにも負けていない」、アルバム全体に関して「ビーチでの行楽、バーベキュー、オープンカーでのドライヴにぴったりな、夏のそよ風を思わせる」と評している[4]。本作のタイトル曲は、エリック・B. & ラキムの曲「キープ・ザ・ビート」(1992年のアルバム『ドント・スウェット・ザ・テクニック』に収録)[5]、モブ・ディープの曲「Peer Pressure (The Large Professor Remix)」(1993年のアルバム『Juvenile Hell』に収録)[6]などでサンプリングが使用された。 収録曲全曲ともラリー・マイゼル作。
参加ミュージシャン
脚注
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