ブックライブ
ブックライブは、凸版印刷の子会社である株式会社BookLiveが運営する、個別課金型の電子書籍ストアである。 概要2011年2月17日開設。配信コンテンツは、小説やコミック・実用書・雑誌・写真集など81万冊以上を取り揃え、2019年9月時点で国内最大級の規模を誇る[1]。サービス名は、開設時から長らく英語表記の「BookLive!」[2]が使用されていたが、2021年1月半ばにカタカナ表記の「ブックライブ」に改められた。 少年・青年マンガ、少女・女性マンガなどの漫画を中心に、ライトノベル、小説・文芸、ビジネス・実用、雑誌、写真集、TL、BL、アダルトの計10種類のジャンルの電子書籍を配信している。また自社レーベルのオリジナル作品を展開しており、既存作品においては先行配信を行っている。 書籍・雑誌のまとめ買い・定期購読が可能で、購入実績に応じてポイントが付与されるサービスも提供されているが、海外からの利用はできない[3]。Tポイントに加盟しており、通常は200円ごとに1ポイント(会員ランク・キャンペーンにより変化)が付与される。購入した電子書籍は、デジタル著作権管理(DRM)により他社ソフトでは閲覧できないが、Windows用のBookLive! Reader・Android/iOS用のブックライブアプリ・ウェブブラウザ・専用端末 BookLive!Reader Lideo(サービス終了)の各種方法で閲覧することができる。また最大50%引き(ジャンル・冊数制限あり)の割引クーポンが出る、クーポンカチャも実施されており、1日2回引くことができる。 KADOKAWAの電子書籍ストアBOOK☆WALKERと本棚連携をしており、BookLive!で購入したKADOKAWAグループの作品(アスキー・メディアワークスの一部の雑誌を除く)を、BOOK☆WALKERで読むことができる[4]。 またTSUTAYAが提供するAirBook・三省堂書店デジプラスとも本棚連携を行っている[5]。 支払い方法はクレジットカード・キャリア決済のほかに、BookLive!プリペイドカード・WebMoney・BitCash・モバイルSuica・楽天Edy・Google Pay・PayPay・LINE Pay・楽天ペイ・三省堂書店店頭決済サービス・Tポイント・BookLive!ポイント・月額課金の月額ポイントと多岐にわたっている。なおBookLive!プリペイドカードは、一部のコンビニエンスストア・スーパー・書店などで販売されている[6]。試し読みや無料作品の閲覧は非会員でも可能。 会員登録にはメールアドレスのほか、LINE、facebook、Yahoo!JapanID、Apple IDのアカウント連携を利用できる。またウェブサイト内では、おすすめの電子書籍を紹介するオウンドメディア『ぶくまる』を展開している。 沿革2011年
2012年 3/19 - NTTドコモの「ドコモ ケータイ払い」に対応[14] 3/23 - 読売新聞社の書籍を先行独占配信。読売新聞社初の電子書籍を発刊 4/2 - 「三省堂書店」 ポイント連携サービスとソーシャル本棚「読むコレ」の提供を開始[15] 4/23 - リーダーアプリとストアに「続巻お知らせ機能」などを追加し、大幅リニューアル 5/22 - 「三省堂書店×ブックライブ『宇宙兄弟』キャンペーン」を 開始 5/30 - ソーシャル本棚 「読むコレ」にFacebook、twitter連携機能を追加。 レビューや書籍ランキングをSNSへ同時投稿可能となる[16] 8/1 - 角川グループ各社の書籍を本日より配信開始[17] 8/9- 配信コンテンツ数92,000を突破 8/14 - NTTドコモの「docomo ログイン」に対応[18] 11/7 - 電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)』を販売開始 11/13 - ブックライブでライトノベル専門の「ラノベコーナー」を新設[19] 12/7 - 国内初の電子書籍専用プリペイドカードを発行[20] 12/10 -『BookLive!Reader Lideo(リディオ)』、販売開始 12/14 - JTBパブリッシングの「るるぶ情報版」を配信開始[21] 2013年 1/11 -有隣堂で「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」の販売を開始 3/6 - 「AMERICAN EXPRESS」と「Diners Club」のカード決済に対応[22] 3/25 - 「ブックライブ」、「BOOK☆WALKER」と電子書籍の本棚連携を開始[23] 3/28 - ユーザーのリクエストを反映して書籍を電子化する「BookLive! リクエスト」を開始[24] 4/1 - お気に入りの作品や作家の新刊情報をお知らせする「新刊通知機能」を追加[25] 4/5 - 昭文社初の電子書籍電子書籍端末「Lideo」が試せる宿泊プランが新登場 4/11 -医学書の取り扱いを開始[26] 4/12 - 愛知・岐阜・三重を中心に展開する『いまじん白揚グループ』で「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」の販売を開始 4/19 - スクウェア・エニックス人気作品5タイトルを電子書籍で先行配信 4/25 - そごう大宮店の三省堂書店にて「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」の体験イベントを実施 4/26 - 集英社が発行する全ファッション誌の電子版を配信開始[27] 5/7 - オーバーラップ文庫の人気ライトノベル5タイトルを取扱い開始 5/20 - 初のタイムセールを開催 6/12 - 予約購入によるポイントバック制度を開始[28] 7/26 - 英俊社発行の『中学校別入試対策シリーズ』、『高校別入試対策シリーズ』(赤本)を配信開始[29] 8/7 - ビジネス書・実用書のコーナーを新設[30] 8/9 - 取扱いコンテンツ数20万冊を達成 2014年 6/30 – カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と戦略的パートナーシップに基本合意 12/1 -「Tポイント」を導入 [31] 2015年 2/14 - 大江戸温泉物語の会員向け無料アプリ「いいふろ会員アプリ」に立ち読みマンガコーナーを提供 [32] 3/2 - 凸版印刷運営する電子チラシサービス「Shufoo!」と連携し、新コンテンツ「Shufoo!マンガ」の配信開始。[33] 3/13 -「TSUTAYAデジタル特典」開始[34] 3/24 - 本にまつわる情報サイト「ぶくまる」を正式オープン [35] 3/31 - 電子マネー「楽天Edy」、「モバイルSuica」の決済に対応 [36] 5/8 - ANA国際線の機内シートモニターで電子書籍が読めるサービスを開始 [37] 5/27 - 「マンガ無料連載」サービス開始 7/7 - 性典系コミック雑誌「アナンガ・ランガ」創刊 12/11 - ボーイズラブ漫画雑誌「シガリロ」創刊 2016年 2/29 - マンガアプリ「マンガきゅんと」サービス開始 [38] 4/1 - 携帯小説投稿サイト「トルタ」を開設 [39] 7/22 - マンガアプリ「マンガDASH」サービス開始[40] 11/1 - データ分析サービスを手掛ける株式会社白ヤギコーポレーションと資本・業務提携し持分法適用関連会社化 [41] 12/2 - 一般マンガレーベル「NINO(ニノ)」配信開始 [42] 12/27 - 無料マンガ「マンガきゅんとplus」サービス開始 [43] 2017年 1/18 - 作品の予約サービス開始 3/31 - 自社コンテンツ事業強化を目的として、アプリックスIPパブリッシング株式会社(現・フレックスコミックス株式会社)、フレックスコミックス株式会社の全株式を取得し、子会社化[44] 7/21 - こじらせ恋愛レーベル「ズレット!」配信開始 [45] 11/21 - 創作系個人誌配信専門出版社「ブリック出版」を設立 [46] 2018年 2/26 - iOS版マンガアプリ「コミック コンテナ」をリリース [47] 3/15 - 「ハンディコミック」が「BookLive!コミック」に名称変更[48] 7/12 - 「ライブレボルト」紙単行本の発行を開始 [49] 11/30 - Google Payに対応 [50] 2019年 4/27 - 伊藤健太郎の新CM「ブックライブマン 登場」篇放送開始[51] 6/25 - 紙と電子の連携サービス『Airbook』サービスを全国ファミリーマート店舗にてスタート [52] 7/25 - 縦スクロール閲覧に対応[53] 10/1 - 株式会社パルミーの株式取得(子会社化)[54] 10/21 - 声優・上田麗奈 初のデジタルフォトブック独占配信開始 [55] 11/5 - 「ヤングチャンピオン」(秋田書店)のタイアップ企画『ヤンチャンLive!(ライブ)』始動 2020年 2/12 - 株式会社秋水社の協力を得て、女性向けマンガレーベル「オトナ恋」配信開始[56] 2/13 - 「ブックライブ」専用プリペイドカード、デイリーヤマザキ約1,500店舗をはじめ、販路を大幅に拡大 7/17 - 声優・山下七海 初のデジタルフォトブック独占配信開始[57] 7/22 - LINE Pay対応[58] 8/28 – 配信コンテンツ数累計100万冊を突破 10/1 - 「電子書籍・電子コミックに関する調査」(実査委託先:ESP総研、調査対象:20~29歳)において、「使いやすい電子書籍ストア」部門で第1位を獲得 9/23 - 「PayPay」の利用が可能となる[59] 10/1 - 「2020年 オリコン顧客満足度®ランキング マンガアプリ 総合型」で第1位を獲得[60] 10/1 - JR東日本のコンテンツ配信サービス「noricon(ノリコン)」から利用可能に[61] 11/9 -「ブックライブ」 ×「フレックスコミックス」、異世界ファンタジー作品の新レーベル「COMICアーク」を創刊&独占配信[62] 2021年 4/21 - 新機能「感情タグ」を搭載[63] 5/28 - 声優・田中美海のデジタルフォトブック独占配信開始[64] 9/8 -「楽天ペイ(オンライン決済)」の利用が可能となる[65] 10/1 - 一般ジャンルのオリジナルマンガを出版社名「ライブコミックス」として刊行開始 10/8 - ブロマンス+ニアBL+ライトBL特化のデジタル新雑誌『キミトワ』創刊 [66] 10/23 - 橋本環奈の新テレビCM「ブックライブダンス篇」10月23日より開始[67] 11/10 - 「ペイディ(あと払い決済)」の利用が可能に[68] 12/8 – マンガのキャラクターを讃える業界初のアワード「マガデミー賞」を創設[69] 12/13 - テレビCM「ブックライブダンス篇」が11月度のCM好感度(マスコミ・教育業類)ランキング1位を獲得[70] 12/25 - 橋本環奈のブックライブ 新テレビCM「無料マンガ」篇、「使いやすさ」篇の2本立てが開始[71] 2022年 2/8 - カルチュア・エンタテインメント株式会社との資本業務提携[72] 特徴搭載機能本棚機能 My本棚にて購入された電子書籍の確認をする機能。本棚の整理機能として、以下のようなオプションがついている。 条件別検索 キーワードやカテゴリ、ジャンル、作者、出版社などの条件別で検索する機能。 表示順変更 購入順/作品名順/作者名順に並べ替えをする機能。 新刊通知 作品名、作者名での新刊通知の設定をする機能。 ブックライブポイント 最大200,000ポイントまで貯めることができるブックライブ専用のポイント。 貯めたポイントは作品購入時に<1ポイント=1円>で使用可能。 Tポイント 200円ごとにTポイント1ポイント(会員ランク・キャンペーンの内容により増加)が付与される。作品購入時には<1ポイント=1円>で使用することが可能。 サンクスプレミアムクラブ 毎月の購入金額でランクが決定する会員ランク制度。会員ランクに応じた付与率で、ボーナスポイント(Tポイント)が付与される。 来店ポイント 来店時に、1日1回、1ポイント(=1円)、10日目はボーナスで10ポイント(=10円)取得できる。 クーポン機能 作品購入時に使用可能なクーポンが確認をする機能。 クーポンガチャ 最大50%引き(ジャンル・冊数制限あり)の割引クーポンが入手できるガチャ機能。1日1回のみ引けるが、結果をシェアすることで再挑戦も可能。 セーフサーチ 性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整する機能。 フォロー機能 お気に入りの作品や作者をフォローする機能。 フォロー対象の新刊や期間限定セールの通知が、メールやプッシュ通知、LINEなどで届く。 感情タグ 「泣ける」「アツい」など、作品に対する感情を表すタグを投稿できる機能。 購入予約 購入予約をすると、配信開始後に作品が自動で購入される。同時に本棚にも追加される。 クレジットカード支払いのみ対応している。 新刊オート購入 新刊の発売日に自動で作品が購入され、本棚に追加される。 クレジットカード支払いのみ対応している。 連携機能Airbookサービス Tカードを提示して対象商品を購入し、関連する電子書籍やデジタル特典をブックライブで読む機能。 Airbookサービスに対応している店舗のみ適用がされている[73]。 Facebook ID連携 Facebookに登録しているIDや情報を利用してブックライブの会員登録をする機能。 LINEアカウント連携 ユーザーのアカウントと連携することで、ブックライブの関連情報がLINEで届く[74]。 Apple ID連携 ブックライブへの会員登録やログインにApple IDを利用する機能[75]。 Apple IDの使用を停止しても、ブックライブからは退会しない仕様。 BOOK☆WALKERとの本棚連携サービス ブックライブで購入したKADOKAWAグループの作品(アスキー・メディアワークスの一部の雑誌を除く)を、BOOK☆WALKERで読むことができる。 三省堂書店連携サービス デジプラス 三省堂書店が提供する紙本の購入で、同タイトルの電子版の購読が可能となるサービス。 店頭決済サービス 三省堂書店の店頭で電子書籍が購入可能。現金や図書カードで1冊から買うことができる。クラブ三省堂ID連携を行った場合、ブックライブの本棚に自動で書籍が表示される。 クラブ三省堂ID連携 電子書籍の購入で、クラブ三省堂ポイントが貯まる。 オリジナルコミックレーベル→「BookLive § コンテンツ事業」を参照
脚注
関連項目外部リンク
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