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この項目では、ウィーンとチェスケー・ヴェレニツェの間における一般鉄道路線について説明しています。初期の運用会社については「カイザー・フランツ・ヨーゼフ鉄道」をご覧ください。 |
オーストリア国鉄
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路線番号 | 800 |
路線総延長 | 163.8 km |
軌間 | 1435 mm |
電圧 | 15 kV(交流) |
最大勾配 | 12 パーミル |
最小半径 | 294 m |
最高速度 | 140 km/h |
複線区間 | ウィーン - アプスドルフ=ヒッパースドルフ |
停車場・施設・接続路線
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0.0
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ウィーン・フランツ・ヨーゼフ駅 S40終着駅
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164 m ü. A.
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Verbindungsbogen (bis 1991)
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1.1
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ウィーン・シュピッテラウ
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166 m ü. A.
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Wiener Gürtel Straße
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ウィーン郊外線
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2.7
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ウィーン・ハイリゲンシュタット
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169 m ü. A.
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ウィーン郊外線
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ドナウ川辺線
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4.0
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ウィーン・ヌースドルフ
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164 m ü. A.
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5.9
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旧カーレンベルガードルフ ~2004
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167 m ü. A.
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↑ウィーン/ニーダーエスターライヒ州↓
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Klosterneuburger Straße
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8.9
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クロシュターノイブルク・ヴァイドリング
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173 m
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10.4
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クロスたーノイブルク・キアーリング
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173 m
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Klosterburger Straße
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12.4
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ウンタークリツェンドルフ
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170 m
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13.9
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クリツェンドルフ
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170 m
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16.6
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ホェフライン (ドナウ)
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171 m
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19.2
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グライフェンシュタイン・アルテンベルク
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173 m
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21.9
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聖アンドレ・ヴォェルデルン
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174 m
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24.6
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ツァイゼルマウアー=コェニヒシュテッテン
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174 m
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Klosterneuburger Straße
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28.6
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ランゲンレーバルン
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176 m
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33.1
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トゥルン (ドナウ)
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トゥルナーフェルト線(S40)
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トゥルン連結線
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ドナウ河
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nach Stockerau
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von Stockerau
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44.0
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アプスドルフ=ヒッパスドルフ
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クレムス線
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52.4
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グロースヴァイカースドルフ
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60.3
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ツェアースドルフ
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69.7
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リンベルク=マイサウ
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78.7
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エゲンブルク
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カンプ谷線
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88.6
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ジグムントヘルベルク
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98.0
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ホェツェルスドルフ=ゲーラス
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108.9
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イルンフリツ
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115.3
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旧ブルーマウ・アン・デア・ヴィルト
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121.4
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ゴェプフリツ
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128.6
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アレントシュタイク
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旧ターヤ谷線
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138.3
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シュヴァルツェナウ・イム・ヴァルトフィアーテル
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ターヤ川
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147.1
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フィティス
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150.7
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ヒルシュバッハ
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154.1
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ピュルバッハ=シュレムス
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161.9
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グミュント (下オーストリア)
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ヴァルトフィアーテル狭軌線
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163.100
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ラインジツ川、↑A/CZ↓
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163.8
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チェスケー・ヴェレニツェ
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V-VnL線、VB線
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フランツヨーゼフ線(ドイツ語;Franz-Josefs-Bahn)は、オーストリア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は、アプスドルフ - ヴェレニツェ間が800、ヴィーン - クレムス間が810。
歴史
皇帝フランツ・ヨーゼフ鉄道
1869年11月1日にグミュント - エゲンブルク区間が[1]、1870年6月23日にエゲンブルク - ウィーン区間がそれぞれ開業された[2]。この路線はホルンやヴァイデンホーフェン(ターヤ)と連結されないので、経路は異例的であった。二つの町はのちにカンプ谷線やターヤ谷線により連結された。1884年5月1日にこの路線は他の皇帝フランツ・ヨーゼフ鉄道路線と共にオーストリア帝国鉄道に所属することとなった。
この路線は1889年から1905年まで複線線路で改修されて、1898年にはハイリゲンシュタット - トゥルン区間にはシュタットバーンの路線が導入された。
オーストリア連邦鉄道時代
1925年にシュタットバーンの区間はウィーン電気都市鉄道の導入で都市鉄道から外された。
二番目の線路は1959年にジグムンツヘルベルク - グミュント区間で、1967年にアプスドルフ=ヒパースドルフ - ジグムンツヘルベルク区間で撤去された。1960年代以来国際夜行列車路線が導入された。
1978年にウィーン - トゥルン区間がまずは電化されて、翌年にアプスドルフ=ヒパースドルフまで電気運転は実現された。1984年9月に電車線がアプスドルフ=ヒパースドルフ - ジグムンツヘルベルク区間に設置された。
1995年にこの路線はオーストリア区間で電化された幹線鉄道として表明された。1990年代まで特急列車ヴィドボナー号がフランツ・ヨーゼフ鉄道を経由したが、運行経路は北部鉄道に変更された。この路線では中距離列車のみがその時から通行している。
ÖBB持ち株会社時代
2005年から2009年まで2編の国際列車がチェスケー・ブジェヨヴィツェ行きおよびプルゼニ行きでこの路線で通行した。2009年に国際列車は「EUレギオ(EuRegio, ER)」としてブジェヨヴィツェまで走行した。2010年にEU列車は廃止され、快速列車により置き換えられた。
2015年にいくつかの停車場が、列車の走行時間を短縮する過程で廃止された。その結果、トゥルン以後の区間は、他区間と比べて駅間距離が長くなっている。
ウィーン - グミュント区間の運賃システムは東部地域運輸連合(Verkehrsverbund Ost-Region, VOR)により管理されている[4]。
特別快速「レギオナル・エクスプレス(REX)」
下記5系統に分かれる。
- REX4系統: ヴィーン - クレムス間
- 1時間あたり、平日1.5本、休日1本の運行。平日は、ヴァーグラムとエツドルフを通過する列車が1時間間隔で、停車する列車が2時間間隔で運行する。後者は、北行に限り多くがアプスドルフを通過する。平日朝の東行で一日1便のみ、エツドルフからザンクトアンドレまでノンストップの列車もある。休日はほとんどの列車がヴァーグラムとエツドルフに停車する。
- 2023年度以前は1時間に1本の運行で、全列車がアプスドルフとトゥルンに、ほとんどの列車がヴァーグラムとエツドルフに停車していた。
- REX41系統: ヴィーン - グミュント 【平日運行】 ※最速の運転系統
- 平日朝にヴィーン行が、金曜日午後にグミュント行が、一日1本ずつ運行する。全線にわたって快速運行し、線内最速の種別となっている。
- 2017年以前は、金曜日のグミュント行のみ週1本の運行であった。2020年以前は「ヴァルトフィアテル・エクスプレス」の愛称がつけられていた。
- REX41系統: ヴィーン → チェスケー・ヴェレニツェ 【平日運行】 ※エッゲンブルク以北各駅停車
- 平日のみ、一日片道1本の運行。平日の夕方にヴェレニツェ行が運行する。ハイリゲンシュタット - エッゲンブルク間ノンストップである他は、各駅に停車する。
- 過去の運行形態
- 2017年以前は、グミュント発ウィーン行が2本、ウィーン発グミュント行が1本の運行であった。北行に「ヴァルトフィアテル・シュプリンター」、南行に「ブロックハイデ」の愛称がつけられていた。
- 2018年度より、平日のみ一日1往復の運行となり、早朝に南行が、夕方に北行が運行する様になった。
- 2020年度より、土曜日早朝の南行が運行を開始した。また、北行はヴェレニツェ行となった。
- 2021年度より、愛称名を使用していない。
- 2024年度より、南行がトゥルン停車の列車に置き換えられた。
- REX41系統: グミュント → ヴィーン 【土曜・休日運行】 ※ツィアースドルフにも停車
- 土曜・休日に限り夜に片道1本が運行する。全線で快速運転する他、ツィアースドルフにも停車する。
- 過去の運行形態
- 2017年以前は、日曜のみグミュント → ウィーン間に週1本の運行で、「ヴァルトフィアテル・エクスプレス」の愛称で運行していた。シュヴァーツェナウを通過し、リンベルクに停車していた。
- 2017年末より、「ネーベルシュタイン」の愛称となった。
- 2019年末に、土曜・日曜の運行となり、春・夏は2本運行する様になった。通年運行の1本は「ヴァルトフィアテル・シュプリンター」に愛称変更された。季節増発便のみ「ネーベルシュタイン」の愛称となり、ヴェレニツェ始発となった。また、シュヴァーツェナウ停車、リンベルク通過となった。
- 2023年度より、春・夏の増発便が、シルヴァ・ノルティカ号に置き換えられる形で休止となった。
- シルヴァ・ノルティカ号: ヴィーン - ヴェレニツェ - プラハ ※トゥルンにも停車
- 平日は一日1往復、土曜・休日は一日2往復の運行。ヴェレニツェ以北はチェコ鉄道226号線に直通する。トゥルンに停車し、全区間で快速運転する。
- 2023年度に運行を開始した。
- REX41系統: ヴィーン - ハイリゲンシュタット - グミュント ( → ヴェレニツェ ) 【平日・土曜運行】 ※トゥルンにも停車、エッゲンブルク以北各駅停車
- 平日に一日1.5往復、土曜日に南行のみ片道1本が運行する。朝に南行が2本、夕方に北行が1本運行する。トゥルンに停車し、トゥルン - エッゲンブルク間ノンストップ。
- 過去の運行形態
- 2017年末に運行を開始した。当初は、ヴィーン - グミュント間に平日のみ一日1往復の運行であった。北行に限り「ヴァッケルシュタイン」の愛称がつけられていた。
- 2021年度より、北行がヴェレニツェまで運行する様になった。
- 2022年度に限り、北行がハイリゲンシュタット始発であった。
- 2024年度より、平日・土曜日に南行1本が増発となった。
- REX41系統: ヴィーン - ジグムンツハーベルク/チェスケー・ヴェレニツェ ※トゥルン以北、多くは各駅停車
- 1時間に1本の運行。半数がジグムンツハーベルク止まりで、残り半数がヴェレニツェまで直通する。
- 過去の運行系統
- 「ラットランパー・ドナウ」 ヴィーン - トゥルン - パッサウ間
- 2019年以前、夏季のみ一日1往復の運行していた。トゥルン以西は112号線に直通していた。シュピッテラウを通過し、クロスターノイブルク・キアーリンクに停車するのが特徴であった。
快速「レギオナルツーク(R)」
下記2系統に分かれる。
- R40系統: ザンクト・アンドレ - ウィーン 【平日運行】
- 平日の朝・夕方のみ、30分間隔での運行。ほぼ各駅に停車するが、通過駅が2駅以上あるのが特徴。
- 過去の運行形態
- 2016年以前は、一日片道2本、ザンクトアンドレ発ヴィーン・フランツヨーゼフ行のみ運行していた。
- 2017年は一日3本、2018年度は一日4本運行していた。
- 2019年に限り、片道1本が112号線のザンクトペルテンから直通していた(112号線内は普通列車(S40)として運行、ザンクトアンドレ以北各駅停車)。
- 2019年末に、元の一日2本に戻り、全てザンクトアンドレ始発となった。
- 2020年末に増発され、上下とも朝・夕方に30分毎に運行する様になった。当時はフランツヨーゼフ駅まで運行していた。
- 2022年度に限り、全列車ハイリゲンシュタット止まりであった。
- R44系統: ザンクト・ペルテン - クレムス - ハーダースドルフ - ホーン間
- 一時間に1本の運行。主に820号線を運行するが、特別快速の通過するハーダースドルフ - クレムス間のローカル輸送を担っている。
- CDR系統: トルジェボニ → ヴェレニツェ → グミュント 【平日運行】
- 平日に限り、一日片道1本の運行。夏季は運休する。ヴェレニツェ以北はチェコ鉄道226号線から直通する。
- 2019年以前はヴェレニツェ始発で運行していた。2020年度より運休し、2023年度よりトルジェボニ始発で運行を再開した。
普通「Sバーン(S40)」
- ハイリゲンシュタット - トゥルン - トゥルン町/ザンクト・ペルテン
- 平日は30分間隔の運行で、半数強がトゥルン町止まり、半数弱がザンクト・ペルテンまで運行される。トゥルン以西は112号線に直通する。
- 2020年以前は、休日の本数が少なく、1時間に1本の運行であった。トゥルン町以西への直通は、平日は1時間に1本だが、土曜・休日2時間に1本であった。また、2021年以前はフランツヨーゼフ駅まで直通していた。
駅一覧
以下では、フランツヨーゼフ線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
ヴィーン - チェスケー・ヴェレニツェ間
- 種別
- WE:特別快速(特急級)旧「ヴァルトフィアテル・エクスプレス」、「ヴァルトフィアテル・シュプリンター」、「ブロックイハイデ」
- NS:特別快速(特急級)旧「ネーベルシュタイン」
- SN:特別快速(区間特急級)「シルヴァ・ノルティカ」、旧「ヴァッケンシュタイン」
- REX:特別快速
- R:快速
- S:普通
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ∨▲印:ヴィーン行停車、グミュント行通過
- ▼∧印:グミュント行停車、ヴィーン行通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
アプスドルフ・ヒッパースドルフ - クレムス・アン・デア・ドナウ間
- 種別
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
脚注
参考文献
- Johann Stockklausner: Dampfbetrieb in Alt-Österreich. Verlag Slezak, Wien 1979, ISBN 3-900134-41-3.
- Alfred Wolf: Die Franz-Josefs-Bahn und ihre Nebenlinien. Sutton Verlag, Erfurt 2006, ISBN 978-3-86680-041-0
外部リンク