カンプ谷線(ドイツ語: Kamptalbahn)は、オーストリア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は820。
正式には、ハーダースドルフ以北がカンプ谷線、クレムス以南がヘルツォーゲンブルク - クレムス線(ドイツ語: Bahnstrecke Herzogenburg - Krems)であるが、両者は運行系統が一体であり、本頁では双方をまとめて記載する。
運行形態
快速と普通について説明する[1]。
快速「レギオナルエクスプレス(REX)」
- REX44系統: ザンクト・ペルテン - ヘルツォーゲンブルク - ホーン ( ← ジグムンツハーベルク) 【平日・土曜運行】
- 平日は一日あたり、朝にジグムンツハーベルク発ザンクト・ペルテン行が1本とクレムス発ザンクトペルテン行が2本、午後にクレムス発ザンクトペルテン行が1本、夕方にザンクト・ペルテン発ホーン行が3本、ザンクト・ペルテン発シュティーファーン行が2本、クレムス発ホーン行が1本ずつ運行される。土曜はクレムス発ザンクトペルテン行が1本運行する。ヘルツォーゲンブルク以南は112号線に直通する。南行のみ、ローレンドルフとゲーダースドルフを通過する。北行は1本に限りローレンドルフを通過する。
- 過去の運行形態
- かつては北行がガース・トゥーナウ止まりであった他、ザンクト・ペルテン - クレムス間で終日2時間に1本運行されていた。また、北行のシュティーファーン止まりは一日1本の運行であった他、南行のクレムス始発の列車は普通(R44)として運行していた。
- 2015年12月のダイヤ改正でクレムス以南の列車の大部分が快速列車(R)に格下げとなった。なお、北行は全てローレンドルフ停車であった。
- 2018年末に、北行がホーンまで延伸された。
- 2023年度より、北行1本がローレンドルフ通過となった。ザンクトペルテン発シュティーファン行の快速1本が、停車駅そのままで普通に格下げとなった。
- 2024年度より、北行のシュティーファーン止まり1本、南行のクレムス始発の列車のうち2本が快速(REX44)に格上げとなり、それぞれ2本、3本に増発された。これによりヴィーランツタル通過の列車は全て快速となった。また、新たにフルト・パルト通過の快速が設定された。
普通「レギオナルツーク(R)」
区間毎に運転系統が分かれる。
- R44系統: ザンクト・ペルテン - ヘルツォゲンブルク - クレムス - ホーン
- 1時間に1本の運行。全列車が112号線に直通する。ザンクト・ペルテンで、100号線ザルツブルク方面・111号線ヴィーン方面超特急(RJ)と接続する。その他、クレムスでは、ザンクト・ペルテン方面と、810号線ヴィーン方面特別快速(REX)との接続も考慮されたダイヤになっている。
- 過去の運行形態
- かつては、2時間に1本程度の運行で、113号線のハインフェルトまで直通する便もあった。ツェービングは全列車停車であった。
- 2015年12月のダイヤ改正にて特別快速(REX)が格下げとなり、クレムス以南が平日は1時間に1本/休日1~2時間に1本の運行、クレムス以北が平日1~2時間に1本/休日2時間に1本の運行となり、113号線との直通が無くなった。
- 2018年末のダイヤ改正で、現在の本数となった。
- 2024年度より、ツェービング通過の列車が設定された。
- ホーン - ジグムンツハーベルク
- 1時間に1本の運行。
- 2018年以前は、平日1~2時間に1本、休日2時間に1本の運行であった。
駅一覧
以下では、オーストリア国鉄820号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
- 種別
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
脚注・出典