フランシス・スコット・キー橋崩落事故
フランシス・スコット・キー橋崩落事故(英語: Francis Scott Key Bridge collapse)は、2024年3月26日、アメリカ合衆国メリーランド州のボルチモアに位置するフランシス・スコット・キー橋にコンテナ船が衝突し、橋が崩落した事故である。 事故概要シンガポール船籍のコンテナ船「MV Dali」(以下『ダリ』)はスリランカのコロンボに向けて、東部夏時間0時44分にボルチモア港の埠頭を離岸した[1]。その直後、メリーランド州運輸局に対して「推進力を喪失したことにより制御不能になった」旨を報告し、フランシス・スコット・キー橋に衝突する可能性を伝えた[2]。 乗員は衝突の直前にメーデーを発した[3]。ダリは緊急時の手順に従い錨を下ろした[4]が、1時27分、時速8ノット(時速15キロメートル)で金属製のトラスが存在する橋の南西側にある支柱へ衝突した[3]。 構造に対する影響それぞれの部分における崩落には数秒かかり、衝突から30秒以内には中央のスパン全体が川へと落下した[5]。 死傷者崩壊時に橋にいた建設作業員8人が巻き込まれて海に転落したが、その日のうちに2人が救出され、1人は重体、1人は無傷だった。米沿岸警備隊は残りの6人について死亡したと推定し救助活動を中断するとしていたが、27日にピックアップトラックの車内に閉じ込められていた2人が遺体で発見された[6]。 衝突した船舶であるダリを運航するシナジーマリングループは、乗務員の負傷者は存在しないとし、また汚染は発生していないとした[7]。 調査
国家運輸安全委員会は事故現場へ調査チームを派遣したことを発表し[8]、27日に貨物船からブラックボックスを回収した[6]。連邦捜査局も現場へと出動したが、テロの疑いは存在しないとしている[3]。 ギャラリー
脚注出典
関連項目
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