ウィキメディア・コモンズには、
フエガラス科に関連するカテゴリがあります。
フエガラス科(フエガラスか、Cracticidae)は、鳥類スズメ目の科である。
フエガラス(笛烏)と総称されるが、狭義にはその1種をフエガラスと呼ぶ。
特徴
分布
オーストラリア区(オーストラリア、ニューギニア、タスマニア)に生息する。
形態
全長25–50cm(ただし現在は、近年移された全長18cmのセジロヒタキが最小種である)。黒や白の羽毛で被われる。
卵は青や灰色の殻で覆われ、褐色の斑紋や筋模様が入る。
生態
森林、草原などに生息する。
食性は動物食傾向の強い雑食で、主に昆虫を食べるがカエル、小型爬虫類・哺乳類、種子を食べる種もいる。
1回に3–5個の卵を産む。
分類と系統
モリツバメ科と姉妹群で[2]、モリツバメ科に含める説もある。これらはカラス上科に含まれる。
伝統的にはヒタキ科(ヒタキ科ヒタキ亜科)に含まれていたセジロヒタキ属が移された。ただしこれはモリツバメ科に含まれる可能性がある[3]。
属と種
国際鳥類学会議 (IOC)[4]より。4属12種。
- Cracticus モズガラス属
- Cracticus quoyi, Black Butcherbird, クロモズガラス
- Cracticus torquatus, Grey Butcherbird, ハイイロモズガラス
- Cracticus mentalis, Black‐backed Butcherbird, セグロモズガラス
- Cracticus nigrogularis, Pied Butcherbird, ノドグロモズガラス
- Cracticus cassicus, Hooded Butcherbird, ズグロモズガラス
- Cracticus louisiadensis, Tagula Butcherbird, コシジロモズガラス
- Gymnorhina
- Strepera フエガラス属
- Peltops セジロヒタキ属
出典
- ^ Global Name Index: Cracticidae
- ^ Norman, Janette A.; Ericson, Per G. P.; et al. (2009), “A multi-gene phylogeny reveals novel relationships for aberrant genera of Australo-Papuan core Corvoidea and polyphyly of the Pachycephalidae and Psophodidae (Aves: Passeriformes)”, Mol. Phylogenet. Evol. 52 (2): 488–497, http://www.nrm.se/download/18.2656c41712139f1fb5b80006027/Norman+et+al+2009+core+Corvoidea.pdf
- ^ Gill, F.; Donsker, D., eds. (2010), “Batises to shrikes: Footnote 21”, IOC World Bird Names, version 2.5, オリジナルの2009年2月13日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090213113340/http://www.worldbirdnames.org/n-batises.html#Footnotes-21
- ^ Gill, F.; Donsker, D., eds. (2010), “Batises to shrikes”, IOC World Bird Names, version 2.5, オリジナルの2009年2月13日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090213113340/http://www.worldbirdnames.org/n-batises.html
参考文献