カササギフエガラス
カササギフエガラス(鵲笛鴉、学名:Gymnorhina tibicen)は、スズメ目フエガラス科に分類される鳥[2]。 旧北区のカササギやカラスと外観は似ているものの、カラス科の鳥ではなくフエガラス科の鳥であり、類縁関係にはない。ただし現地での会話の中ではカササギの英語名である“マグパイ”(Magpie)と呼ばれる。 分布オーストラリア及びニューギニア島南部。分布域内ではユーカリの疎林や川沿いなどに分布するが、都市化、開発によく適応し、都市部でもよく観察される。 形態全長37-44cm。亜種により色彩が異なるため、基亜種G.t.tibicenの色彩を記述する。亜種ごとの違いは、分類の項を参照のこと。 体色は黒色、上尾筒から尾羽の下部にかけては白色。尾羽先端の黒い帯は40-60mmである。また、首の後ろ、雨覆の周辺も白色である。メスは首の後ろが灰色。くちばしは灰色で先端になるほど黒みを帯びる。虹彩は赤色。 分類9亜種が確認されている。生息域が重なる部分もある。
生態視界の開けた木が生えている場所に生活する。昆虫などの節足動物や、ミミズなどを中心に肉食傾向の強い、雑食性である。オスの個体は集団で地鳴きする。鳴き声は「クウォークウォー」とさえずりをする。犬やサイレン音など真似することができる。餌探しも集団で行い、複雑な社会性を営んでいる。群れは最も優位な一羽のオスが全てのメスとつがう特徴があり、トップに君臨しているオスはメスごとに巣を作る。 繁殖形態は卵生で、巣は木にかけられる浅いカップ型のもので内張りを施している。8〜10月までメスが世話をし、オスはしない。 ひなを守るため人間を襲う行為を「マグパイアタック」と呼ぶ。許可のない駆除は不可能。それを防ぐ傘を無料で提供する自治体がある。 参考文献
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