フィンガー・ポッピン
『フィンガー・ポッピン』(原題:Finger Poppin' with the Horace Silver Quintet)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァーが1959年に録音・発表したスタジオ・アルバム。 解説当時シルヴァーのクインテットは大幅なメンバー・チェンジがあり、1958年6月15日に行われたシングル「セニョール・ブルース(ヴォーカル・ヴァージョン)/ティッピン」のセッションには、新メンバーのジュニア・クックとジーン・テイラーが参加した[1]。シルヴァーによれば、クックの前任のクリフォード・ジョーダンが家族の病気を理由にカリフォルニア州へ帰ったため、当初はクックを1週間ほどの臨時メンバーとして雇ったが、最終的にはクインテットの正式メンバーとして迎えたという[3]。また、本作よりシルヴァーのクインテットに加入したブルー・ミッチェルは、1952年11月19日、ルー・ドナルドソンのリーダー・セッション(後にアルバム『ルー・ドナルドソン・カルテット・クインテット・セクステット』に収録)で、シルヴァーと共にサイドマンを務めたことがあり[1]、本作リリース当時はリバーサイド・レコードと契約していた[3]。 スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「ホレス・シルヴァー・クインテットとしては最も高く評価された、トランペット奏者のブルー・ミッチェル、テナー・サクソフォーン奏者のジュニア・クック、ベーシストのジーン・テイラー、それに(当時の)ドラマーのルイス・ヘイズによる編成による初のアルバム」「小編成のグループによるハード・バップの、あらゆる可能性を突き詰めており、当時のブルーノートが、いかに中毒性の高いメインストリーム・サウンドを作り出していたかを示す好例」と評している[2]。 収録曲全曲ともホレス・シルヴァー作。
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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