フィリップ・クレーブン
フィリップ・クレーブン(Sir Philip Lee Craven, MBE、1950年7月4日[1] - )は、イギリスのスポーツアドミニストレーター。車いすバスケットボール選手。国際パラリンピック委員会(IPC)第2代会長(2001年-2017年)。「フィリップ・クレイヴァン」[2]等とも表記される。 人物1951年7月4日にイギリスのボルトンに生まれる。ボルトンスクールに在学中の16歳の時、ロッククライミング中に転落し、脊髄を損傷した[3][4]。 リハビリテーションの過程で車いすバスケットボールに出会い、マンチェスター大学(地理学専攻)在学しながら、バスケットボールに打ち込んだ。1972年7月に同大学を卒業すると、直後の同年8月に開催されたハイデルベルクパラリンピック(第21回国際ストーク・マンデビル競技大会)に参加し、陸上(男子100メートル/カテゴリー3、男子スラローム/カテゴリー3)、水泳(男子50m平泳ぎ/カテゴリー3)、車いすバスケットボールに出場した[3][5]。その後も、車いすバスケットボールの選手として、1976年、1980年、1984年、1988年の夏季パラリンピックに出場した[3]。 1974年から1991年までイギリス石炭公社(旧イギリス石炭庁)に勤務した[4]。 1988年に国際ストーク・マンデビル競技大会連盟(ISMGF)の車いすバスケットボール部門の会長となると、同部門の独立による国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)の設立に尽力し、1994年から2002年までIWBFの会長を務めた[6]。 2001年には国際パラリンピック委員会(IPC)第2代会長に就任し、2017年まで務めた[4][7]。 2003年からは国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めている[7]。2005年から2012年まで、2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会の理事を務めた。 2018年からトヨタ自動車取締役(社外取締役)を務めている[8]。 叙勲・受賞1991年に大英帝国勲章(メンバー〈MBE〉)を授与された[9]。2005年にはナイト(Knight Bachelor[10])に叙任された[11]。 2017年にはパラリンピック勲章を受章した。 脚注
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