フィオラーノ・モデネーゼ(伊: Fiorano Modenese)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州モデナ県にある、人口約17,000人の基礎自治体(コムーネ)。
フェラーリの本拠地であるマラネッロの西隣に位置する町である。スクーデリア・フェラーリの専用サーキットであるフィオラノ・サーキットは本町域内に所在する。
地理
位置・広がり
モデナ県中部の町である。マラネッロから西北西へ3km、県都モデナから南南西へ15km、州都ボローニャから西へ41kmの距離にある[4]。町域の東端、マラネッロとの境界にフィオラノ・サーキットが存在する。
隣接コムーネ
隣接するコムーネは以下の通り。
気候分類・地震分類
フィオラーノ・モデネーゼにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona E, 2400 GGである[5]。
また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 2 (sismicità media) に分類される[6]。
行政
分離集落
フィオラーノ・モデネーゼには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Nirano, Spezzano, Ubersetto
文化・観光・施設
- フィオラノ・サーキット
- 町域東端にフィオラノサーキット(ピスタ・ディ・フィオラノ)がある。このサーキットはフェラーリ社のテストコースとして1972年に完成した。フェラーリの本社工場はマラネッロの町域西端近くにあるため、両者はほぼ隣接した位置関係にある[7]。
- サルセ・ディ・ニラノ
- 町域の南部には泥火山サルセ・ディ・ニラノがある。サルセ・ディ・ニラノ州立自然保護区 (it:Riserva naturale regionale delle Salse di Nirano) が設定されており、EUは「種にとって重要な場」(SCI) (Site of Community Importance) に指定している。
- スペッツァーノ城
- スペッツァーノ城 (it:Castello di Spezzano) は、町域東部のスペッツァーノにある、11世紀から16世紀にかけて建てられた城館である。16世紀には、サッスオーロのシニョーリであったピオ・ディ・サヴォイア家 (it:Pio di Savoia) が所有した。この家門最後の所有者となったマルコ3世・ピオ・ディ・サヴォイア (it:Marco III Pio di Savoia) は、枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼの娘で美女として知られたクレーリア・ファルネーゼ (it:Clelia Farnese) の夫である。現代では市の所有となっており、美術館として使われている。
- ベアタ・ヴェルジーネ・デル・カステッロ聖堂
- ベアタ・ヴェルジーネ・デル・カステッロ聖堂 (it:Santuario della Beata Vergine del Castello) は、聖母マリアに奉献された聖堂で、フィオラーノの集落にある。
交通
道路
- 主要な道路
鉄道
人物
出身者
姉妹都市
- 友好都市(Città amiche)
脚注
外部リンク