ファーストキス 1ST KISS
『ファーストキス 1ST KISS』は、2025年2月7日に公開された日本の恋愛映画。監督は塚原あゆ子、脚本は坂元裕二[1][2]。主演は松たか子[1][3]。 あらすじ
結婚して15年となる夫の駈(かける)を事故で亡くした硯(すずり)カンナは、新たな人生を送ろうとしていたある時、タイムトラベルを行う術を手に入れ、夫と出会う直前の過去へ戻る。生前の駈とは不仲な状態にあったカンナだったが、若い頃の駈を見たカンナは再び恋に落ち、同時に、15年後に事故死する夫を救わなくてはという思いに駆られる。 キャスト主要人物
現在の人物
過去の人物
ほか
スタッフ
製作エピソードプロデューサーの山田兼司が脚本家の坂元裕二へ「一緒に映画を作りませんか」と話し、坂元が快諾する形で映画制作が始まった。以前一緒に仕事をした際に山田が坂元へよく家族や夫婦の話をしていたことから、「この人といつか一緒に家族や夫婦を題材にした作品を作りたいな」と思っていた坂元が「家族や夫婦の映画を作りませんか」と話をしたことから映画の方向性が決定した。その後、坂元や山田が好きな作品を多く手掛けている監督の塚原あゆ子に本作の監督を引き受けてもらえないか打診したところ快諾してもらい、信頼できる役者陣、撮影、照明、美術、音楽といった制作・製作に関わる人たちにもそれぞれ声をかけていきながら映画の制作・製作が進められていった[13][14]。 本作の監督を引き受けた塚原監督はインタビューの中で「脚本を受け取った時の緊張感だけを覚えています」と振り返り、「最初に脚本を読んだとき、“これはもう聖書(バイブル)なんじゃないか”と思いました(笑)。私自身、坂元さんのドラマをずっと昔から見てきていて、せりふを一言一句変えてはいけないような圧を感じました」と当初はかなり緊張したが、実際に坂元本人と会話をすると塚原個人の考えや現場の視点などの話も真っ直ぐ受けとってくれたことから、作品全体のためのコミュニケーションを大事にしている人なんだなと感じ、徐々に緊張がほぐれていったと話している[14][17] 坂元は本作の公開発表時に「最高のキャストとお仕事出来る喜びと、塚原監督の無尽蔵のエネルギーとアイデアに出会って、自分自身完成した映画を観る日が楽しみで仕方ありません」とコメントしている[18]。また、坂元は「これってもしかしたらタイムトラベルをしなくても、自分たちの気持ちや行動でやり直していけるんじゃないだろうか」と映画を観た人に感じてもらえればいいなと思いながら脚本を書いていたと話している[13][14]。 1番最初にキャストへ配られた脚本は4、5時間の映画になるほどのボリュームがあり、そこから坂元が再構成しながら撮影台本としての最終稿を完成させた。1番最初の脚本を受け取っていた松村北斗は「過去での出来事や、他のキャラクターの話がもっとたくさんあって、それがどれも本当に面白かったんです。それをどんどん削って、さらに洗練されていって。でもなぜか寂しくなるところはなく、むしろその進化を見守れたことで、坂元さんのすごさをより感じることが出来ました。(1番最初に渡された)この台本、絶対取っておこうと思います」と話している[19]。 主演を務めた松たか子は本作について「とても面白いと思いました!『どう映像化するの?』と思いました」と本作の企画や台本を初めて読んだ当時の心境について話している。また、本作の完成披露試写会の中で「駈とカンナのお話ではあるんですが、何回か観ていくと二人を取り巻く人たちにも目が行って、想像が膨らみます。そんなことをしていると、自分自身に返ってくるようなお話なのかなと思っています」と話している[13]。 主人公の夫役を務めた松村は本作の完成披露試写会の中で「本作は夫婦の物語ですが、観る人によっては自分の身近な親友であったり、家族であったり、仕事の仲間であったり、いろいろな物語に変わっていく作品だと思いました。観た人の明日がキラッとするような作品として届くと良いなと思います」と話している[13]。 スタジオジブリ代表取締役議長の鈴木敏夫、小説家の凪良ゆう、劇作家の上田誠、法学者の山口真由などから本作へ推薦コメントが寄せられた[20]。 脚注
外部リンク
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