ピンクパンサー3は、1999年に山佐から発売されたパチスロ機。
特徴
- 山佐初の、そして4号機唯一のCT機[1]である。前作『ピンクパンサー』と同じく同名のキャラクターと音楽を採用した機種である。
- 他のCT機に比べるとCTの継続ゲーム数が60ゲームと短めだが、大当り確率は設定1で260分の1、設定6は148分の1と高目に設定されている[2]。
チャレンジタイム
- CTはビッグボーナス後2分の1で突入する(全設定共通)。最大60ゲーム継続し、獲得枚数が200枚を越えるかビッグボーナス成立で終了。無制御リールは第1停止と第3停止の2つ。
- レギュラーボーナスはない。CT機のためビッグボーナスはBタイプで獲得枚数は260枚程度。
- ボーナスを揃えた時点でCT突入か否かを示唆する「CTセンサー」が作動する。これは『ピカ吾郎』の告知のように12連LEDの演出がおこる。揃えたボーナス図柄によって意味が変わるのが特徴。
- 赤7の3つ揃いの場合は3つの光の内、左の数字が期待度の目安となる[3]。
- 青7の3つ揃いの場合は5-6-7や9-10-11のように左の数字が奇数ならばCT突入の大チャンスとなる。10以外に、3-4-5か7-8-9で停止してもCT確定。
- 赤7-赤7-赤ダイヤの場合は赤7揃いと基本は同じだが、ハイ&ローセンサー[4]やハイパーセンサー[5]が起こりやすく、CT抽選の合否がより事前に判明しやすい。
- ビッグボーナスを消化するとCTジャッジとなる。これは『ビッグウエーブ』のように12連LEDが1から光っていき、最終的に10以上で停止すればCT突入。9以下だとCT落選となり、通常ゲームに移行する。CT確定のプレミアムチェックが発生することがある。
- CT中は基本的にダイヤを狙って枚数を稼ぐ。左リールにはダイヤを狙う(チェリー付き7の上下にダイヤが配置されているので比較的狙いやすい)。中リールは制御でダイヤがテンパイする。右リールは赤ダイヤを目押しする。ダイヤ-ダイヤ-赤ダイヤで15枚獲得。目押しミスでも赤ダイヤの上下にはダイヤがあるためダイヤの3つ揃いで10枚獲得できる。また、変則打ちによって引き込む小役が変化する[6]。
その他
- ボーナス確率の高さとCT最大継続ゲームが短めで(現状維持ゲーム数が抑えられることから)中だるみしないなどの要素で、ある程度の目押しレベルを持つプレイヤーからはおおむね高評価を受けたものの、CT中に要求される目押し難度が低いとはいえず、一般的な支持は得られなかった。そして同時期に設置が開始された「アステカ(エレコ)」の大ヒットの陰に隠れる形となり、徐々に姿を消していった。
- 通常時は演出などなくリーチ目でボーナスを察知するタイプ。
- 権利の問題で山佐のホームページの機種紹介には前作同様パネルや配列などは掲載されていない。
脚注
- ^ 「業界の暗黙の決まりとして、1メーカー最低1機種投入を義務付けられている。それが業界にいいことかどうかはわからないが」と本機販売前に実施された開発者インタビュー内(実際には、試作機「OBカトチャン」に対する質問だった)で語られている。
- ^ アステカの設定6が180分の1である。
- ^ 1~10の10段階で、表向きは10%刻みの期待度を表す。10で停止するとCT確定。ただし、CT当選時の10への振り分け率はそれなりに割かれており、単純に「数字×10%」というわけではない。
- ^ 一旦停止後再始動が起こり、最終的に1か10のどちらかで停止。1の場合は落選確定。落選の場合にそれが事前に判明する唯一の演出である。
- ^ CT当選確定のプレミアム演出。
- ^ たとえば第二停止を左とした場合、左リールはチェリーを中段に引き込むことを優先し、引き込めない場合は角停止を優先し、それも無理な場合は既に停止している子役図柄を最大限そろえることが可能な位置へ引き込むようになっている。現状維持が必要な獲得枚数に到達した際に併用することで、より精度の高い枚数調整が可能となるが、そもそも60ゲームしかないため、難易度は高かった。
外部リンク