ピック・アンド・ロールピック・アンド・ロール(Pick and Roll)とは、バスケットボールのオフェンス戦術のひとつ。ボールハンドリングしているプレーヤーをマークしているディフェンダーに対しスクリーンを仕掛け(ピック)、ディフェンダーのマークを遅らせ、ボールハンドリングしているプレーヤーの移動の自由度を増すと共に、スクリーナーが方向転換し、ディフェンダーの進路を塞ぎ、自らのフリースペースへ動き(ロール)、パスを受けるプレー。スクリーン・アンド・ロールと呼ぶこともある。チームプレーとしては、最も多用されるプレーの一つである。 ![]() オフェンス側実施手順
どちらの場合も、パスを受けたプレイヤーは、自由にドリブルや、もしくは残りの選手にパスして攻撃を展開させる事ができる。ペイントエリア(制限区域)付近では、そのままショットを放ち、ゴールにつなげる事ができる。したがって身長が高いほうがリーチなどの面で有利であることから大柄な選手が得意とし、主にセンターやパワーフォワードがピックアンドロールの役割を担う場合が多い。パスを出すプレーヤーは、ドリブル、ペネトレート、パスの能力が必要とされるためポイントガードが多い。またピックの際にディフェンダーのスイッチにより、センターをガードがマークしたり、ガードをセンターがマークしたりする体格、スピードによるミスマッチを起こすこともできるので、有効なプレーである。 注意点
ディフェンス対応実施手順
注意点
ピック・アンド・ポップピック・アンド・ロールから派生したプレーにピック・アンド・ポップがある。スクリーン(ピック)の後、バスケットに向かってロールする代わりに、フリースペースへ移動しパスを受け、ジャンプショット(ポップ)するプレーである。 NBANBAでピックアンドロールの名コンビといえば、1990年代のユタ・ジャズのジョン・ストックトンとカール・マローンや、近年では、サンアントニオ・スパーズのトニー・パーカーとティム・ダンカンである。チームの戦術に応じて、使用される割合は変化する[1]。 車いすバスケットボール車いすバスケットボールでは2次元方向の動きが重要となることから、ディフェンダーをスクリーンにかけると数的有利が生まれるなどメリットが大きく、基本となるプレイである。 脚注
関連項目
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