『ビヨンセ』(Beyoncé)は、ビヨンセの5作目となるスタジオ・アルバムである。2013年12月13日にリリースされた。ビヨンセ自身はセルフ・タイトル作である本作を「ビジュアル・アルバム」と表現しており、14曲の楽曲と、17本のミュージック・ビデオのセットで構成されている作品である。
概要
2013年12月13日、アルバムについての事前告知やプロモーションの一切ない中、突如iTunes Storeでアルバムを発売開始。ビルボードによると発売から3日間で、米国内だけで61万7千組のダウンロードがあり、ソロとして5作連続の初登場1位を記録した。初週売り上げは彼女のソロのキャリアの中で最高の数字となった。また世界規模では、3日間で82万8千組のダウンロードがあり、iTunes Storeにおける史上最速セールスとなった。発売から6日後には、世界セールスは100万ダウンロードを突破した。2014年1月時点で、全世界セールスは300万組を突破している[1]。
音楽的には、電子的なR&Bとポップの要素をベースとしながらも、ミニマルなプロダクションで統一されており、現代的で先鋭的なサウンドが展開されている。
プロデュース、楽曲制作にはビヨンセ自身はもちろん、ティンバランドやファレル・ウィリアムスといった盟友に加え、全く無名の新人のブーツ (Boots) 、夫のジェイ・Z、ミゲル、ジャスティン・ティンバーレイク、フランク・オーシャン、ドレイク、キャロライン・ポラチェック、ヒット・ボーイ (Hit-Boy) 、ディテール (Detail) といった錚々たるミュージシャンが参加している。
歌詞の面では主に、あけすけなまでのセックスや愛が描かれており、これについてビヨンセは「子どもを産んでも自分の好きなことを続けられるし、セクシーであり続けられる。私は、自分の性的な部分を見せることを恥ずかしいとは思わないし、そういう部分を抑える必要もないと思っている。セクシュアリティは、誰もが持っているパワーだと信じているから。」と語っている。
本作は、批評家筋の間から非常に高い評価を集め、メタクリティックによると、34の批評媒体から平均して100点満点中85点という評価を受けている[2]。ピッチフォーク・メディアは10点満点中8.8点[3]、FACT誌は5点満点中4.5点[4]、スピン誌は10点満点中9点[5]をそれぞれ与えた。また、ビルボードは本作をこの年の年間ベスト・アルバムランキングにおいて1位とした[6]。
収録曲
ディスク1 (CD)
- Pretty Hurts
- Haunted
- Drunk in Love (feat. JAY Z)
- 本作からの2曲目のシングル。第56回グラミー賞授賞式典で歌唱され、翌週の全米チャートにおいて最高2位を記録。シングルチャートのトップ10入りは、2010年4月に客演参加したレディー・ガガの『テレフォン』が最高3位を記録して以来、自身のリードシングルとしては2009年11月に『Sweet Dreams』が最高10位になって以来、また、トップ5入りに限れば、2009年5月に『Halo』が最高5位になって以来のこととなった。
- Blow
- No Angel
- Partition
- 本作からの3曲目のシングル。
- Jealous
- Rocket
- Mine (feat. Drake)
- XO
- 本作からの最初のシングル。
- ***Flawless (feat. Chimamanda Ngozi Adichie)
- Superpower (feat. Frank Ocean)
- Heaven
- Blue (feat. Blue Ivy)
ディスク2 (DVD)
- Pretty Hurts
- Ghost
- Haunted
- Drunk in Love (feat. JAY Z)
- Blow
- No Angel
- Yoncé
- Partition
- Jealous
- Rocket
- Mine (feat. Drake)
- XO
- ***Flawless (feat. Chimamanda Ngozi Adichie)
- Superpower (feat. Frank Ocean)
- Heaven
- Blue (feat. Blue Ivy)
- Credits
- Grown Woman (ボーナストラック)
脚注
外部リンク
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シングル |
- ワーク・イット・アウト
- ファイティング・テンプテーション
- クレイジー・イン・ラブ
- ベイビー・ボーイ
- ミー・マイセルフ・アンド・アイ
- サマータイム
- ノーティ・ガール
- ザ・クローザー・アイ・ゲット・トゥ・ユー
- ウィッシング・オン・ア・スター
- チェック・オン・イット
- デジャヴ
- リング・ザ・アラーム
- イレプレイスブル
- リッスン
- アモーレ・ジタノ
- ビューティフル・ライアー
- ゲット・ミー・ボディード
- グリーン・ライト
- イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ
- シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット)
- アット・ラスト
- ディヴァ
- ヘイロー
- エゴ
- スウィート・ドリームス
- ブロークン・ハーテッド・ガール
- ビデオ・フォン
- ホワイ・ドント・ユー・ラブ・ミー
- ラン・ザ・ワールド (ガールス)
- ベスト・シング・アイ・ネヴァー・ハッド
- パーティ
- ラブ・オン・トップ
- カウントダウン
- アイ・ケア
- エンド・オブ・タイム
- XO
- ドランク・イン・ラブ
- パーティション
- プリティ・ハーツ
- フローレス
- 7/11
- リング・オフ
- フォーメーション
- ソーリー
- ホールド・アップ
- フリーダム
- オール・ナイト
- スピリット
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スタジオ・アルバム | |
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ベスト・アルバム |
- デンジャラスリィ・イン・ラヴ/ライヴ・アット・ウェンブリー (2008年)
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EP |
- イレエンプラザブル (2007年)
- アバヴ・アンド・ビヨンセ:ダンス・ミックシーズ (2009年)
- 4:ザ・リミックス (2012年)
- モア・オンリー (2014年)
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サウンドトラック | |
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ライヴ・アルバム |
- ライヴ・アット・ウェンブリー (2004年)
- ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス・ライヴ (2007年)
- アイ・アム…ユアーズ:アン・インティメート・パフォーマンス・アット・ウィン・ラスベガス (2009年)
- アイ・アム…ワールド・ツアー (2010年)
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関連人物 | |
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