ヒュンダイ・i20
i20とは、韓国・現代自動車(ヒョンデ〈ヒュンダイ〉)の欧州Bセグメント級のサブコンパクトカーである。1セグメント下のi10同様、インド・チェンナイ工場で生産が行われ、欧州市場などに輸出される。[1]従来のゲッツ/クリック(日本名:TB)に代わる車種であるが、韓国市場ではi20の販売が行われないため、アクセントがヒョンデ(ヒュンダイ)のエントリーモデルとなる。また、インド市場では従来のゲッツも併売される。 日本市場には2009年内にも導入されると報じられたが[2]、乗用車販売からの撤退[3]によりその可能性は消滅している。そのため日本で市販車を見ることはないが、2代目のi20クーペNについては世界ラリー選手権でヒュンダイ・モータースポーツGmbHが開発するWRカーやグループRally2車両のベースとなっており、それがミニ四駆化される[4]などその存在がよく知られている。 →「現代自動車 § モータースポーツ活動」も参照
歴史初代(PB型、2008年-2014年)ボディタイプは3ドアおよび5ドアハッチバックの2種類。2008年10月のパリモーターショーにて5ドアが、翌2009年3月のジュネーヴモーターショーで3ドアがそれぞれ世界初公開された。インドでは2008年12月29日に販売が開始された。[1] キア・ソウルとプラットフォームを共有する。エンジンは1.2L 57kW/77PS、1.4L 74kW/99PS、1.4Lディーゼル(55kW/74PSと66kW/89PS)の4種類で、トランスミッションは5MTと4ATが用意される。 2012年にフェイスリフトが行われ、 現代自動車の新しいファミリーフェイスである「ヘキサゴナルグリル」や横型ヘッドランプが採用された。 パワートレイン面では1.6Lガソリンエンジンがラインアップから消え、1.1Lディーゼルエンジンが追加された。 欧州市場の売れ行きはそれなりに好調だった。 2013年1月、現代自動車は2014年からWRCに11年ぶりに復帰することを発表し、i20の3ドアをベースに約300PSを発揮する1.6Lターボエンジンを搭載したWRカーを投入するとした。迎えた復帰戦の2014年シーズン開幕戦ラリー・モンテカルロでは、参戦した2台の両方がリタイアするという結果に終わったものの、9月のラリー・ドイチュラントでは見事初優勝を果たした。 2代目 (GB/IB型、2014年-2020年)2014年にフルモデルチェンジを経て、第2世代へと進化した。 ヘキサゴナルグリルは初代に比べシンプルになり、より洗練されたデザインとなった。 当初は5ドアハッチバックのみのラインナップであったが、その後、3ドア仕様の「クーペ」、クロスオーバー仕様の「アクティブ」も登場している。2016年にはこの車をベースにラリー仕様の「i20 WRC」が登場した。2018年には5ドアおよびアクティブのフェイスリフトモデルが公開された。 インド市場向けモデルは開発名「IB」として開発され、「エリートi20」という名前で発売された。 欧州市場向けモデルに比べ多くの部分でコスト削減を行った。
3代目 (BC3型、2020年-)
2020年2月に公開された。7代目エラントラなどと共通する、現代自動車の新たなデザイン哲学「Sensuous Sportiness」に基づいたエクステリアデザインが採用されている。 5ドアハッチバックが先に公開され、アクティブの発売も予定されている。 3ドアモデルは需要低迷により発売されない。 ダッシュボード中央には、10.25インチLCD計器板と10.25インチタッチスクリーンをオプションで装着可能である。 通常モデルのガソリンエンジン仕様(1.0Lターボ、1.2L)には48Vマイルドハイブリッドが組み合わせられる。1.5Lディーゼルエンジン仕様や、スポーティなデザインを備えた「N LINE」もラインナップされている。 2021年には1.6Lターボエンジンを搭載する高性能仕様の「i20N」が発売される予定である。 関連項目脚注
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