ヒメクイナ
ヒメクイナ(姫水鶏、Zapornia pusilla)は、ツル目クイナ科ヒメクイナ属に分類される鳥類。 分布
ヨーロッパ、アンゴラ、ウガンダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、ソマリア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク[1][2][3][4][a 1]
黒海沿岸部からロシア南東部にかけての地域で繁殖し、冬季になるとインド南部、中華人民共和国、フィリピン、マレーシアへ南下し越冬する[1][2][4]。 日本では基亜種が夏季に北海道、本州中部以北で繁殖する(夏鳥)が、一部の個体は本州以南で周年生息する(留鳥)[1][2][4]。 形態全長16-20センチメートル[2][3]。翼開張33-37センチメートル[1]。種小名pusillaは「とても小さい」の意。上面や体側面の羽衣は褐色や赤褐色で、体上面の羽毛は外縁(羽縁)が白く羽軸に沿って黒い斑紋(軸斑)が入る[2][3]。顔や胸部の羽衣は青灰色で[2]、嘴から眼を通り側頭部にかけて褐色の筋模様(過眼線)が入る[1]。体側面や腹部には白と黒の横縞が入る[1][2][3][4]。 虹彩は赤や橙色[3][4]。嘴の色彩は黄緑色[1][4]。後肢の色彩は緑褐色[1][3][4]。 分類
生態湖沼、池、湿原、水田などに生息する[2]。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する[2]。 食性は雑食で、主に昆虫を食べるがクモ、軟体動物、爬虫類、植物なども食べる[2][3]。水面を泳いだり水生植物の上を徘徊し、獲物を捕食する[2]。 繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。水辺の茂みに枯草を組み合わせた巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む[3]。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は14-20日[2][3]。雛は孵化後すぐに巣から離れ、孵化してから約35日で飛翔できるようになる[2]。生後1年で性成熟する[2]。 画像
関連項目参考文献外部リンク
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