パズルボブル
『パズルボブル』(Puzzle Bobble)は、1994年12月21日にタイトーから発売されたアーケード用アクションパズル。 主人公である泡吐きドラゴンの「バブルン」(1プレイヤー側)および「ボブルン」(2プレイヤー側)を操作し、発射台から色付きの泡「バブル」を打ち出し、同じ色のバブルを3個以上つなげると消すことができるゲームシステムとなっている。バブルは左右の壁に反射する性質を持っているため、反射させるテクニックが必要となる。 開発はタイトー東京開発課が行い、ゲーム・デザインは本作以降も同シリーズを手掛けた中久木成一およびカプコンのゲームボーイアドバンス用ソフト『鬼武者タクティクス』(2003年)を手掛けた木下一洋、音楽はアーケードゲーム『プリルラ』(1991年)を手掛けた海野和子およびアーケードゲーム『ドンドコドン』(1989年)を手掛けた山田靖子が担当している。 後にスーパーファミコンや3DOなどの家庭用ゲーム機や、ゲームギア、ワンダースワンなどの携帯型ゲーム機に移植された。2001年以降は携帯電話ゲームとしても配信され、音声会話やオンライン対戦に対応したバージョンや、ディズニーアニメのキャラクターを使用したバージョンなど様々なバリエーションで配信された。 アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第9回ゲーメスト大賞」(1995年度)においてベストアクション賞5位と編集部特別賞を獲得した。 なお、本作の日本国外でのタイトルは『Bust-a-Move』となることがあり、このためにエニックスは『バスト ア ムーブ』(1998年)の日本国外版でのタイトルを『Bust a Groove』に変更した。 概要1990年代前半当時、ゲームメーカー各社がパズルゲームに力を入れていた背景から、タイトー内でもパズルゲームを数多く試作しており、中でも『ビリヤデス(Billiardesu)』は社内ではとても好評であったため、それを製品化したもの[2][3]。 同社のヒット作『バブルボブル』(1986年)のキャラクターを用いて少々パロディ性[注釈 1]を交えた小作品的位置づけで市場に登場した作品だったが、シンプルなルールとそこから起因するゲーム性の相乗的な楽しさが広く受け入れられ、予測以上のヒット作品となった。以後同作品はシリーズ化、様々なゲーム市場へ複合展開していくこととなった[4]。現在では、元ネタである『バブルボブル』よりも多数のシリーズ作品が発売されている。 当初は「Bシステム」基板として先行販売され、のちにMVSに移植されたバージョンが販売された。MVS版はタイトー初のMVS向けタイトルで、Bシステム版より多く出回った。この2バージョンはゲーム内容はほぼ同一だが、サウンドやスタッフロールの内容など、細部に違いがある。 1997年に1 - 3作目のサントラ『パズルボブル ばらえてぃ』が発売され、これにはコナミの『パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜』(1990年)のサントラと同じく、効果音集が収録されている。これにより、『パロディウスだ!』と同様に本ゲーム中の効果音がテレビ番組で用いられることが多い。 ゲーム内容第1作の『パズルボブル』は全30面の1人プレイ&3試合2回勝利の2人対戦プレイ式の作品。2人で対戦する2P対戦がある。 プレイヤーは4方向レバーとボタンで、画面最下部に固定されている発射台を操作する。レバー左右または上で発射角を調整しボタンでバブルを発射する(レバーの下方向は不使用)。面にはあらかじめバブルが配置されており、バブル同士が触れると接着(斜め上左右、真横左右、斜め下左右の最大6方向)、同じ色のバブルを3つ以上つなげると消滅する。またその消滅により、天井からのつながりから外れたバブルも一緒にフィールド下に落とすことができる(まとめて落とした数に応じて基準点20点から倍々に得点が増加する)。一定数発射すると天井がバブル一段分下がり、バブルが発射台の高さまで降りてくるよりも先に全て消せば面クリアとなる[4]。 バブルは左右の壁に当たるとピンボールの玉のように跳ね返る特性がある[4]ため、反射でバブルの隙間をすり抜けて大量のバブルを消す・落とすという技などがある。 1人プレイと対戦プレイでゲーム要素が大きく異なるのがこのゲームの特徴である。1人プレイ時はブロック崩しの要素が強いことに対し、対戦時はバブルを4個以上消すたびに相手側のフィールドへ攻撃として下から追加バブルが送られるという『ぷよぷよ』シリーズに類似したシステムとなっている[4]。対戦では天井が存在せず、一定数発射すると一段分のバブルが新たに追加される。 家庭用移植版ではモードや面数の増加、対コンピューター戦の追加、特殊なバブルの増加など内容が増強されている(後述)。 他機種版
スタッフ
評価
シリーズ作品各種リメイク版は上記を参照。
関連作品
タイトーからの正式ライセンスにより他社で制作販売されたタイトル。
脚注注釈出典
外部リンク |
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