バーチェルサバンナシマウマ

バーチェルサバンナシマウマ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 奇蹄目 Perissodactyla
: ウマ科 Equidae
: ウマ属 Equus
: サバンナシマウマ E. quagga
亜種 : バーチェルサバンナシマウマ
E. q. burchellii
学名
Equus quagga burchellii
(Gray, 1824)
英名
Burchell's Zebra

バーチェルサバンナシマウマ(英名:Burchell's zebra・学名:Equus quagga burchelli)は、奇蹄目ウマ科に属するサバンナシマウマ亜種の一つ。バーチェルシマウマ、ダマラランドシマウマ(ダマラシマウマ)、ズールーランドシマウマと言われる。

分類

名前の由来は、イギリス博物学者ウィリアム・ジョン・バーチェル英語版がこのシマウマを初めてヨーロッパに連れ帰ったことによる。

絶滅種であるクアッガとの分類上の関係性は議論の対象であり、「両種は同一種である」「クアッガは現行のバーチェルサバンナシマウマの各亜種とクアッガは別種である」「クアッガが将来的にバーチェルサバンナシマウマの新亜種として追加される可能性」という異説が存在している。仮に両種が同一種であるならば、クアッガの絶滅認定が消失し、クアッガの学名E. quagga quagga に、バーチェルサバンナシマウマの学名が E. quagga burchell に変更されることが示唆されている[1]

特徴

体長2.5メートル、肩高1.5メートル。にはがなく足が白くなっている(後脚の踵には時に縞が現れる事がある)。体には同亜種のチャップマンシマウマ同様、黒縞と白縞の間に薄いかげ縞があリ、チャップマンシマウマよりも縞が細い。他のサバンナシマウマの亜種と同じく肉食獣から身を守るため、オグロヌーまたはオジロヌーダチョウとともに集団を作って生活している。

かつてはナミビアから南アフリカ共和国にかけての南部アフリカ草原地帯に生息していたが、現在ではナミビア北部のエトーシャ塩湖周辺、ボツワナ南部やマラウイザンビアニイカ高原クワズール・ナタール州エスワティニに生息している。一度絶滅したとされた。

人間との関係

クアッガプロジェクト英語版」の飼育個体の一頭。下半身の縞模様に通常のバーチェルサバンナシマウマからの変化が見られる。

一度は絶滅したと言われた程に激減した主な原因は、を目的とした乱獲である。1870年頃にはすでに南アフリカの周辺では野生の群れは見られなくなっており、大地主動物園に飼われたものだけが生き残っていた。それらの最後のものが死んだのが1910年ロンドン動物園でのことである。

これを最後にバーチェルサバンナシマウマは絶滅したとみられていたが、2004年にナミビア北部のエトーシャ塩湖周辺で再発見された。また、クアッガ再現種の産出と脱絶滅英語版を目的とする「クアッガプロジェクト英語版」のため、エトーシャ国立公園英語版からモカラ国立公園英語版カルー国立公園英語版に人為的に放たれた。

脚注

  1. ^ Hack, M.A.、East, R.、Rubenstein, D.I. (2002年). “Equus quagga”. IUCN. 2007年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月17日閲覧。

外部リンク

 

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