ハインケル・カビーネ
カビーネ(Kabine )は、ハインケル航空機で設計されたバブルカーであり、1956年から1958年にかけて生産された。1958年にライセンス生産権がアイルランドのダンドーク・エンジニアリング(Dundalk Engineering Company )に譲渡されたが、品質管理の低さからライセンスは直ぐに引きあげられた[1]。生産は1960年に英国のトロージャン(Trojan Cars Ltd. )で「トロージャン・200」の名称で再びライセンス生産として始まり、1966年まで続いた[2]。 1959年から1962年の間にアルゼンチンのロス・セドロス(Los Cedros S.A )でもスチュードベーカーのピックアップトラックと並行して「ハインケル」のブランド名でライセンス生産が行われた[3] [4]。 ハインケル・ツーリスト スクーターの174cc、9.2hp単気筒4ストロークエンジンを搭載したカビーネ150の生産が1956年3月に始まり[5]、1956年10月に198ccエンジンを搭載したカビーネ153(3輪)と204ccエンジンを搭載したカビーネ154(4輪)が発売された。カビーネ154(4輪)に搭載された204ccエンジンは、後に保険の関係で198ccに排気量を縮小された[1]。 カビーネは鋼製ユニットボディで[1]、車内への出入りには車体前面ドアを介して行なったが、BMW・イセッタが使用していたBMWの特許を侵害しないようにステアリング・ホイールがドアと連動して移動する機構は有していなかった。しかし、他の幾つかのバブルカーとは異なり後退用のギアを持つ変速機を備えていた。 諸元
関連項目出典
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