ニュースクール (英語: New school) は、アメリカ合衆国におけるオールドスクールの特徴の一部に影響を受けた、1970年代に起源をもつ入れ墨(タトゥー)のスタイル。このスタイルは、太い輪郭線(アウトライン)、鮮やかな色彩、対象を誇張した描画などが特徴となっていることが多い。ニュースクールは、入れ墨の技法を積極的に共有しようとする開放的指向性への移行を象徴する動きでもある。
ニュースクールは、入れ墨の作品や技法についての情報に関する彫師たちの姿勢の変化を象徴する動きと考えられている[14]。1970年代から1980年代にかけてのオールドスクールの入れ墨の職人技は、競争相手に客を奪われることを恐れて、彫師たちによって秘密にされているのが普通であった[15]。しかし、そのために何らかの革新がなされても、それは入れ墨関係者のコミュニティの内部に留まるものとなっていた。ニュースクールの彫師たちは、情報を積極的に公開し、入れ墨の領域を拡大して[14]、なぜ従来からの彫師たちと新しい彫師たちの間に緊張関係があるのかを説明した。こうした変化について、伝統的な彫師たちは「入れ墨はその魅力の一部を失った (tattooing has lost some of its charm)」としているが、新しい彫師たちはこうした開放性を進歩的なものと考えている[15]。
^ abMiller, Jean-Chris (1997). The body art book: a complete, illustrated guide to tattoos, piercings, and other body modifications (Berkley trade pbk. ed.). New York: Berkley Books. p. 61. ISBN042515985X
^MacKendrick, Karmen (2004). Word made skin : figuring language at the surface of flesh (1st ed.). New York: Fordham Univ. Press. p. 133. ISBN0823224074