ナショバズキー
ナショバズキー (Nashoba's Key) は、アメリカ合衆国のサラブレッド競走馬。4歳という非常に遅いデビューから、半年足らずでGI優勝馬となった。 デビュー前馬主ウォーレン・ウィリアムソンによる自家生産馬。幼駒のころに管骨[2]を傷め、その治癒に長期を要したために4歳時(2007年)の1月という非常に遅いデビュー[3]となった。 4歳時代初戦はカリフォルニア州産馬限定の未勝利戦で、ギャレット・ゴメスの騎乗により勝利を挙げると、ここから3連勝。4戦目にオールウェザーのGIIミレイディブリーダーズカップハンデキャップに挑んだ。新たに17歳のジョー・タラモを鞍上に、僅差ながら勝利して重賞を初制覇。続くGIのヴァニティーインビテーショナルハンデキャップでは、内埒沿いの最短距離を通って抜け出すと、そのまま後続を抑えて優勝。デビューわずか半年足らず、無敗の5連勝でGIを制した。 その後、GIIクレメント・L・ハーシュハンデキャップ、GIイエローリボンステークスと連勝し、7連勝[1]で欧米芝路線の有力牝馬が集まるブリーダーズカップ・フィリー&メアターフに臨んだ。無敗のブリーダーズカップ制覇への期待から、オッズはイギリスのパッセージオブタイムに次ぐ2番人気に支持された。ところが、レースでは終始不良馬場のもっとも荒れた部分を進み、直線でいったんは脚を伸ばしたがその後すぐに失速して4着と敗れ、レースは11頭立て8番人気のラフドゥードが優勝するという波乱となった。この敗戦により連勝は7で止まり、この年のエクリプス賞受賞も逃したが、代わりにカリフォルニア州サラブレッド生産者協会より同州の年度代表馬に選出されている。 5歳時代年が明けて2008年。初戦の一般競走は2着。続いて、オールウェザーで行われるGI競走、サンタマルガリータインビテーショナルハンデキャップに出走。前々走、前走でやや精彩を欠いていたが、それを感じさせずに後続に4馬身半差をつける圧勝でGI3勝目を挙げた。これが最後の競走となった[1]。 5月28日、ハリウッドパーク競馬場内で馬房の壁を蹴った際に左後脚を骨折し、安楽死処分となった[1]。 競走成績
血統表
祖母グリースマインはフランスのG1サンタラリ賞など重賞2勝。その半妹コストローマは、ナショバズキーも勝利したイエローリボンステークスを含むG1競走3勝を挙げている。 注釈外部リンク
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