ドロテ
ドロテ(Dorothée、1953年7月14日 - )は、フランスの歌手[1]、女優[1]、テレビパーソナリティーである。 来歴・人物フランスのパリに生まれ[1]、パリ南郊オー=ド=セーヌ県のブール=ラ=レーヌで育つ。本名はフレデリク・オシェデ(Frédérique Hoschédé)[1]。 1973年から「ドロテ」の芸名で芸能活動を始め[1]、1980年から歌手としてアルバムも出しており、総売り上げは11年間で1300万枚に達した[2]。「Hou! la menteuse」「C'est un poète」「T'es pas cap」といった若者の恋愛感情を歌った楽曲を多く発表しているほか[2]、テレビアニメ『キャンディ・キャンディ』の日本版主題歌にフランス語の歌詞を載せた「Au pays de Candy」などのアニメソングも歌っている[2]。フランス国内では小中学生を中心に絶大な人気を誇った[2]。 パーソナリティーとして担当した子ども番組で、日本製のアニメを多く紹介した(後述)。 テレビ番組1975年からフランスの公共放送テー・エフ・アン(TF1)にて放送された子供向け番組、『水曜日のお客様』(Les Visiteurs du mercredi)でパーソナリティーを務めた[1]。 1978年7月3日から1987年まで、公共放送アンテンヌ2(Antenne 2)にて放送された子供向け番組、『レクレA2』(Récré A2)でメインのパーソナリティを務めた[1]。フランス国外の子ども向け番組を紹介する番組であったが、特に日本のアニメ、特撮テレビドラマを多く放送し、関連キャラクター商品が爆発的にヒットするなど、日本アニメブームを起こした。
1987年9月8日から1997年8月30日まで、民営化されたフランスのテレビ局テー・エフ・アン(TF1)にて、自らの名前入りの子供向け番組、『クラブ・ドロテ』(Club Dorothée)が放送された。 レクレA2同様、ドロテが日本のアニメ・特撮を紹介し、子どもたちの評判を呼んだが、親である大人世代からは厳しい批判にさらされた。番組内で紹介された『キン肉マン』のブロッケンJrが、ヨーロッパではタブーであるナチスをモチーフにし、しかも正義のヒーローとして描かれていたことや、同作及び『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』など格闘系のアニメが暴力的である、などがその主なものであった。その批判は、最も過激な描写の『北斗の拳』の登場で、一挙に暴力アニメ排斥運動へ盛り上がり、その結果、1997年をもってクラブ・ドロテは放送を終了することとなった。
『クラブ・ドロテ』のダイジェスト版として、番組制作会社・ABプロダクション(AB Productions)の子会社から週刊誌『ドロテマガジン』(Dorothée Magazine)が発行されていた[2]。 来日ドロテが番組内で紹介した日本作品は東映作品の比率が高いが、これは東映動画国際部の積極的な営業の成果であった。東映作品のヨーロッパにおける普及に大きな功績を果たしたことから、ドロテは1988年に日本に招待されており、この時、当時制作されていた特撮ドラマにゲスト出演している。
バーチャル アイドル2005年にイローナ・ミトレシーが「Un Monde Parfait」で3次元アニメーションのミュージック・ビデオを作成して、成功したのを皮切りに、フランスでは子供向けの歌を3次元アニメーションのミュージック・ビデオで発表することが増えている。ドロテも 「Hou! La menteuse」、「La valise」、「Allo, allo Monsieur l'ordinateur (2006)」をセルフカバーで発表した。 映画出演
脚注 |
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