トム・デマルコ
トム・デマルコ(Tom DeMarco)は、アメリカ合衆国のソフトウェア工学者である。 ソフトウェア開発プロセスの標準化や成熟度モデルの策定等、現在のIT業界が直面する問題に古くから取り組んでおり、その業績に対して1986年にワーニエ賞(Warnier Prize)[2][3]、1999年にスティーブン賞(Stevens Award)が与えられた。 現在はコンサルティング会社であるアトランティック・システムズ・ギルドの会長兼パートナー、及びCutterコンソーシアムのフェローを務める。訴訟に関するコンサルティングを専門としており、American Arbitration Association(AAA、米国仲裁協会)に参画している[1][2]。 経歴コーネル大学でBSEE(電気工学学士号)、コロンビア大学でMS(理学修士号)を取得[3]。1963年にベル研究所でESSI(世界初のプログラムが内蔵された電話交換機)の開発プロジェクトに配属された[4]。 1978年にアトランティック・システムズ・ギルドを設立、代表を務める。翌1979年には『Structured Analysis and SystemSpecification(邦題:構造化分析とシステム仕様)』を執筆、構造化手法の分野で名を成した。1986年には、コンピューター分野への長年の功績に対してワーニエ賞(Warnier Prize)が贈られた[2][3]。 1986年に『Peopleware: Productive Projects and Teams』を発表した。この著書はピープルウェアの概念を広めるのに大きな影響を与えた。1999年には、システム開発手法に関する文献・実践への貢献に対してスティーブン賞(Stevens Award)が贈られた。 2004年には、著書『Waltzing with Bear(邦題:熊とワルツを)』に、Dr. Dobb's Journalからその年の最も優れた著書としてJolt Awardが贈られた[5] 同2004年に来日し、Developers Summit 2004とJaSST'04にて講演を行った[6]。日経XTECHのインタビューでは、IT分野のリスク・マネジメントについて語っている[7]。 著作
関連項目脚注
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