トム・サヴィーニ(Tom Savini、1946年11月3日 - )は、アメリカ合衆国の特殊効果スタッフ、特殊メイクアップアーティスト、俳優。イタリア系アメリカ人。
略歴
ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。
カーネギーメロン大学で学び、ベトナム戦争中は従軍カメラマンとして戦場に赴いた。
ベトナムから帰還後はジョージ・A・ロメロと知り合い、1977年の吸血鬼映画『マーティン』で特殊メイクを担当し、引き続きロメロの代表作『ゾンビ』(1978年)において特殊メイクだけでなく、スタントマンや俳優としてもマルチに活躍し、初期のロメロ映画を支えた功労者の一人であった。1990年にはロメロの監督デビュー作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイク作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』の監督を務めた。
その後、特殊メイクの実力をハリウッドから認められたことから『13日の金曜日』、『マニアック』(1980年)、『バーニング』(1981年)など、ホラー映画を中心に多くの作品のメイキャップを手掛け、香港映画の特殊メイクも担当したこともある。
おもな映画作品
特殊メイク
- Death Dream(1972年)
- ディレンジド Deranged(1974年)
- デッド・オブ・ナイト Dead of Night(1974年)
- マーティン/呪われた吸血少年 Martin(1977年)
- ミッドナイト Midnight(1978年)
- ゾンビ Dawn of the Dead(1978年)
- 13日の金曜日 Friday the 13th(1980年)
- Effects(1980年)
- 他人の眼 Eyes of A Stranger(1980年)
- マニアック Maniac(1980年)
- ローズマリー The Prowler(1981年)
- バーニング The Burning(1981年)
- ナイトメア Nightmare(1981年)[1]
- クリープショー Creepshow(1982年)
- Alone in the Dark(1982年)
- 魔界天使 Till Death Do We Scare(1982年)
- 13日の金曜日・完結編 Friday The 13th - The Final Chapter(1984年)
- Maria's Lovers(1984年)
- 死霊のえじき Day of the Dead(1985年)
- 地獄のコマンド invasion U.S.A(1985年)
- 悪魔のいけにえ2 The Texas Chainsaw Massacre 2(1986年)
- レッド・スコルピオン Red Scorpion(1988年)
- モンキー・シャイン Monkey Shines(1988年)
- スプラッター殺人事件/クレイジー・コップ Picking Up The Pieces(1990年)
- マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴 Two Evil Eyes(1990年)
- トラウマ/鮮血の叫び Trauma(1993年)
- キリング・ゾーイ Killing Zoe(1994年)
- ネクロノミカン Necronomicon(1994年)
- A(アサシン)・ファイル The Assassination File(1995年)
- MR.STITCH/悪魔の種子 Mr. Stitch(1995年)
- Ghost Writer(1995年)
- Cutting Moments(1997年)
- ヘッドハント Redd Inc.(2011年)
- Death from Above(2011年)
出演/スタント
監督
脚注
- ^ 実際は撮影現場に遊びに行っただけであり、勝手に名前を使われた(『新映画宝庫Vol.3 スプラッターカーニバル~悪夢映画流血編~』[要ページ番号])
外部リンク