トゥルース・オア・コンシクエンシーズ (ニューメキシコ州)
トゥルース・オア・コンシクエンシーズ(Truth or Consequences)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州南部に位置する都市。シエラ郡の郡庁所在地である。人口は7,289人(2000年国勢調査)。その珍しい市名と鉱泉で知られ、リタイア層が多く住む保養都市となっている。ニューメキシコ州内ではT or Cという略称で呼ばれている。 市名の由来もとの市名はホットスプリングス(Hot Springs)といった。1950年、ラジオの人気番組であった「トゥルース・オア・コンシクエンシーズ」の司会者、ラルフ・エドワーズが「この放送のあとに地名を『トゥルース・オア・コンシクエンシーズ』に改名した町で番組の放送を行なう」と公言した。全米から立候補が集まり、その中からホットスプリングスが選ばれ、市名をトゥルース・オア・コンシクエンシーズと改めた。 番組は1978年に放送終了となったが、初代司会者であったエドワーズは1950年から50年間にわたり毎年5月第1週にトゥルース・オア・コンシクエンシーズを訪れ、市の祭りであるフィエスタ(Fiesta)に出席した。フィエスタではビューティー・コンテスト、パレード、ステージ・ショーなどが執り行われる。 地理と都市概観トゥルース・オア・コンシクエンシーズは、ニューメキシコ州南部、北緯33度8分1秒 西経107度15分10秒 / 北緯33.13361度 西経107.25278度(33.133614, -107.252897)に位置している。アルバカーキの南約240km、エルパソの北北西約190kmに位置する。標高は1,293m(4,242フィート)である。 アメリカ合衆国統計局によると、トゥルース・オア・コンシクエンシーズは総面積33.1km²(12.8mi²)である。そのうち32.8km²(12.6mi²)が陸地で0.3km²(0.1mi²)が水域である。総面積の0.86%が水域となっている。 トゥルース・オア・コンシクエンシーズは1年を通じて乾燥している。夏季に雷雨により月30-50mm程度の降雨があるが、あとはほとんど雨の降らない日が続く。年間降水量は150-200mm程度である。また湿度が低いため、気温の日較差が大きい。夏の最高気温は摂氏30度を超えるが、夕方になると摂氏20度前後まで下がって涼しくなる。冬でも日中は摂氏10度を超え、温暖である。夜には氷点下になるが、州都サンタフェなど州北部と比べると冷え込みは厳しくなく、降雪も少ない。ケッペンの気候区分ではBW(砂漠気候)に属する。 市街地は州間高速道路I-25から少し外れており、2ヶ所のランプウェイを起点として三日月状に広がっている。市内をリオグランデ川が流れている。上流約6kmにはエレファント・ビュッテ湖(Elephant Butte Reservoir)という人造湖があり、トゥルース・オア・コンシクエンシーズをはじめ近隣の飲料水源・農業用水源となっている。 もとの市名であるHot Springsが示すようにトゥルース・オア・コンシクエンシーズは鉱泉で知られている。ゴルフ・ハイキング・釣りなどレジャーの拠点としても人気が高い。またエレファント・ビュッテ湖の周囲は州立公園になっており、これもトゥルース・オア・コンシクエンシーズの名所のひとつになっている。このような環境に加え、1年を通じて温暖で湿度が低く、過度に都市化や観光化が進んでおらず、住宅価格も比較的安い(中央値約75,000米ドル)ため、トゥルース・オア・コンシクエンシーズはリタイア層が多く住む都市となっており、65歳以上の老人が市の人口の約3割を占める。 交通ロッキー山脈東麓を南北に走る州間高速道路I-25がトゥルース・オア・コンシクエンシーズの北西部を通っている。北へはアルバカーキまで所要約2時間10分、サンタフェまで所要約3時間10分である。南へはI-10と合流するラスクルーセスまで所要約1時間10分、エルパソまで所要約1時間50分である。 グレイハウンドと提携しているTNM&O社のバスがアルバカーキとエルパソを結んでおり、そのうちアルバカーキ方面、エルパソ方面1日各1便ずつがトゥルース・オア・コンシクエンシーズに停車する。アムトラックの駅はなく、アルバカーキやエルパソの駅を利用することになる。また航空機の便もなく、アルバカーキ国際空港やエルパソ国際空港がトゥルース・オア・コンシクエンシーズの玄関口となる。 人口動勢基礎データ
人種別人口構成
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
収入と家計
外部リンク
関連項目
|