デブゴンの太閤記
『デブゴンの太閤記』(原題:臭頭小子、英題:Filthy Guy)は、1978年の台湾映画。サモ・ハン・キンポー主演。 解説本作は、台湾で制作された作品である。しかしながら、出演陣も香港で活躍した俳優も多く、また、サモ・ハンのこれまでのキャラクターを生かし、コメディーとカンフーの違和感のない仕上がりになっている。 物語は、史実の人物、中国の明朝の創始者であり、初代皇帝である朱元璋の、貧しい農家の生まれから皇帝になるまでを、コミカルに描いている。 日本では1985年に、テレビ東京の20:00~21:55のスペシャル枠にて、『燃えよデブゴン 出世拳』の邦題でテレビ放映された。フジテレビがゴールデン洋画劇場枠で、サモ・ハン・キンポーの出演作品を燃えよデブゴン・シリーズとして随時放映し、人気を博していた中、初めて他局で放映された作品である。そのため、「燃えよデブゴン」のタイトルはフジテレビに肖っているが、通し番号はついていない。その後、『デブゴンの太閤記』の邦題でビデオ発売された。 あらすじ元末に貧農の家の末子に生まれた朱元璋(サモ・ハン・キンポー)。政治混乱のせいで家族は食べるものも無く飢え死にしてしまった。朱元璋は、頭が皮膚病のため、ただれていて臭いも酷かった。そのため頭を掻くのが癖であった。彼は釣りの最中に皇覚寺という寺の和尚(ウー・テイシャン)と出会い、身寄りがなくなったため、その寺で厄介になることに。 しかしそこは湖北から江西の一帯を支配していた陳友諒(カーター・ワン)の支配下で、元璋は友諒の世話をしながら、武術の腕を磨いていくことになる。友諒は強欲で嫉妬深い男であり、才能のある元璋を疎んでいた。そして、皇帝の座を狙っていた友諒は、元璋が、紅巾軍の一派として挙兵した郭子興(ユエ・ファ)を師事するようになると、その嫉妬は激しくなり、彼を暗殺しようと考え始める。 元璋は、後の妻となる子興の養女の馬氏(ホワン・リン)から、友諒が子興の暗殺を企てている事を聞き、寺の坊主達と、友諒の横暴を何とかしようとする。そこへ、謎の女性(オーヤン・リンルン)が現れる。 出演出演:配役(テレビ放映、原名):日本語吹き替え声優の順に表記。
スタッフ
特記確認されている「デブゴン」邦題作品。なお各作品の続編性は皆無である。 →詳細は「燃えよデブゴン § 特記」を参照
参考文献
外部リンク |