デスモンド・リュウェリン
デスモンド・リュウェリン(Desmond Llewelyn, 1914年9月12日 - 1999年12月19日)は、イギリスの俳優である。 プロフィールイギリス・ウェールズ出身。炭鉱技師の子として生まれる。16歳の頃から俳優を志し、両親に反対され会計士を目指すが夢捨てがたく、20歳で王立演劇学校に入学した。第二次世界大戦中は、5年間ドイツで捕虜生活を送った[1]。 名脇役 “Q”リュウェリンは007シリーズの初代Q(二代目ブースロイド陸軍少佐)役で『007 ロシアより愛をこめて』より長年親しまれてきた。Qはイギリス流のユーモアと皮肉を交えながら秘密兵器を提供し、毎回ボンドの危機を救ってきた。Qの台詞は科学用語が多い難役であるが、「本物の科学者に見える」などの高い評価を得、シリーズ17作に出演した。いつもはわずかなシーンの登場だが、『007 オクトパシー』では、気球に乗ってボンドに味方する美女軍団に助太刀し、美女たちにモテまくるという晴れ舞台が用意された。 『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』でQ役を引退した。公開の翌月、ロンドン市内の書店で彼の伝記[2]のサイン会を行ったが、その帰り道に自身が運転するルノー・メガーヌとフィアット・ブラーボの衝突事故が起き[3][4]、ヘリコプターで病院に搬送されるも死去した[5][6][1]。同作のDVDには追悼の映像が収録されている。 エピソード上記の通り、Qのセリフは科学専門用語が頻出し、毎回その難役をこなしたリュウェリンだが、それに挑戦する意味もあったのか、ロジャー・ムーアがただでさえ難解なセリフをイタズラとして大幅に改変。出鱈目な用語を多数取り入れ、さらに難解な台本とし、それを撮影本番前になってリュウェリンに手渡したという。さらに「走り出せ」などのト書きまで書き込まれ、ムーアがネタばらしをするまでリュウェリンは本気にしてしまい、新作の度にたいそう困らされたと述懐している[7][8]。 主な出演作品
脚注
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