テレビ都南
テレビ都南(テレビとなん)は、岩手県盛岡市都南地区をサービスエリアとする市営のケーブルテレビ局である。2011年7月24日をもって廃止された。この他に盛岡市内には、旧盛岡市側をエリアとする第三セクターの岩手ケーブルテレビジョンがある。 概要1992年(平成4年)10月に開局したテレビ都南であったが、老朽化した設備を地上デジタル放送対応に改修する費用が捻出できなくなった。岩手ケーブルテレビジョンとの合併交渉も決裂したため、アナログテレビ放送が終了する2011年7月24日をもって廃止されることが決定した[1]。 2011年7月25日午前0時にすべての放送を終了した[2]。廃止に合わせて閉局式も行われ、約20年の歴史に幕を閉じた[3]。 2011年7月末現在、施設廃止後に盛岡市都南地区において他の事業者がケーブルテレビ事業を行うかどうかは未定である。岩手ケーブルテレビジョンのサービスエリア拡大も決まっていない。 一方、岩手県内では2004年、花巻市の花巻ケーブルテレビが全国初のケーブルテレビ局廃業として注目されたが、他の事業者に経営譲渡されケーブルテレビ事業が継続されている。 震災による影響施設廃止に伴って、UHFアンテナを設置した世帯を対象に2万円を上限とした補助を行っていた。当初は2011年7月末の申請期限だったが、東日本大震災の影響により延長され、2012年3月末で終了した。 また、東日本大震災の被災地である岩手県、宮城県、福島県のアナログ放送終了延期が決定されたが、当施設のサービスエリア内で直接の被害がなかったことから、予定通り2011年7月24日に施設廃止された[4]。 災害情報災害発生時、文字放送で盛岡市災害情報を放送していた。2004年3月、岩手ケーブルテレビジョンでも災害時における放送要請手続に関する協定書[5] を盛岡市と交わしており、災害情報が放送されている。 東日本大震災2011年3月11日に盛岡市では震度5強を観測した。地震直後から岩手県内全域で停電となっていたが、停電復旧後、文字放送で災害情報を放送した。 地震発生の2011年3月11日から通常の番組を中止し、災害情報を伝える文字放送を継続。盛岡市都南地区を中心とした生活情報も放送。 2011年3月14日、盛岡市長緊急記者会見を放送。谷藤裕明市長が災害対応状況を説明した。 2011年3月28日に自主制作番組の放送を再開した。しかし、2011年6月30日をもって自主制作番組の放送は終了した。 指定管理者2007年4月から指定管理者制に移行し、2012年3月まで岩手めんこいテレビの関連子会社である株式会社めんこいエンタープライズが運営していた[6] 地デジ受信状況調査外部リンクによると、盛岡市都南地区の200箇所において2007年10月から2008年1月に地デジの受信調査を行っている。多くの地域は良好に受信できるものの、大ヶ生、黒川、手代森、上飯岡、羽場の一部では地デジを良好に受信できない地域が存在するというデータがある[7]。 主な放送チャンネル廃止に伴う放送終了
自主放送チャンネル施設廃止に伴い、自主制作番組は2011年6月30日をもって放送終了した。 制作番組
イベント2007年から子供たちの活躍を応援する行事を多数行っていた。 この模様は『テレビ都南ニュース』で紹介するほか、特別番組として放送することもあった[12]。
脚注
関連項目
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