テデスキ・トラックス・バンド
テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band、TTB)は、フロリダ州ジャクソンヴィルを拠点として活動するブルースロック・グループ。以前はデレク・トラックス&スーザン・テデスキ・バンド として知られていた。新世代3代ギタリストの1人として知られ、世界最高峰のスライド・ギター奏者として知られるデレク・トラックス(Derek Trucks)と、同じくギタリストでシンガーソングライターのスーザン・テデスキ(Susan Tedeschi)の夫婦を中心として2010年に結成された。彼らのファースト・アルバム『レヴェレイター』は、グラミー最優秀ブルース・アルバム賞を獲得した。コンサートではオリジナル曲に加えて新旧さまざまなロックの名曲をカバーし、日々演奏曲を変える屈指のライブ・バンドとして知られる。 経歴テデスキ・トラックス・バンドは、2001年11月に結婚したデレク・トラックスとスーザン・テデスキのふたりが、2010年にそれぞれのソロ・バンドの活動を中止し、新しいグループとして結成したバンド。音楽を共につくり、ツアーや録音をしつつも一緒に過ごす時間を増やせるようにするためであった[1]。 デレク・トラックスとスーザン・テデスキは「デレク・トラックス・アンド・スーザン・テデスキズ・ソウル・シチュー・リバイバル(Derek Trucks & Susan Tedeschi's Soul Stew Revival)」という名前で、2007年に共にツアーを行った。このときの演奏曲は、多くがデレクとスーザンそれぞれのソロ活動で生み出された曲から選ばれていた。一方で、テデスキ・トラックス・バンドでは、新曲の演奏を中心的に行なっている。 デレク・トラックス・バンドとスーザン・テデスキ・バンドの両グループの活動休止が2009年後半に発表された後[2]、ふたりはジャクソンヴィルの自宅兼スタジオに、友人や他の音楽家たちを入れ替わり迎えながら、新しい曲を書き始めた。彼らの最初のコンサートは、2010年4月1日のサヴァンナ音楽祭で行なわれた。2012年中の彼らは、ツアーはそれほど積極的に行なわなかったが、エリック・クラプトンのクロスロード・ギター・フェスティヴァル(Crossroads Guitar Festival)、フジロックフェスティバル、その他のいくつかのフェスティバルや会場で公演を行なった。 デレク・トラックスとスーザン・テデスキの共演の輪は、他のアーティストにも広がっている。トラックスとテデスキは、ハービー・ハンコックのアルバム『イマジン・プロジェクト』の「Space Captain」の演奏に、デレク・トラックス&スーザン・テデスキ・バンドのオテイル・バーブリッジ、コフィ・バーブリッジ、マイク・マティソンらとともに参加した。また、ハービー・ハンコックが、トラックスとテデスキの自宅スタジオで曲の録音をした際に撮られたミュージック・ビデオも発表された [3]。トラックスとテデスキは、カーネギー・ホールとハリウッド・ボウルでおこなわれた、ハービー・ハンコック70歳の誕生日コンサートにも登場し、彼とともに「スペース・キャプテン」を演奏している[1]。 2011年3月7日にバンドは、名称をテデスキ・トラックス・バンドに変更したことを発表。テデスキ・トラックス・バンドとして最初のCD『レヴェレイター 』は2011年6月7日に発表された。『ローリング・ストーン』誌はこのアルバムに5段階評価で4つ星を与え、「傑作」と評している[4]。このアルバムは、カナダのアルバム・チャートでは最高で92位[5]、全英アルバムチャートでは最高164位であった[6]。 また本アルバムは、第54回グラミー賞において最優秀ブルース・アルバム賞を獲得している[7]。 彼らの2枚目のアルバム『エヴリバディズ・トーキン』は、2012年5月22日に発表された。この作品は『レヴェレイター』からの曲にくわえて、ロックやリズム・アンド・ブルースやゴスペルの名曲のカバー演奏をもとにした、ライブ・アルバムである[8]。 ベーシストのオテイル・バーブリッジは、家庭を持つことになったため「TTBのツアーに同行することができない」というメッセージを、2012年10月5日にバンドのウェブサイトに掲載した。いずれ再び一緒に仕事することを、オテイルとバンドの両者ともに望んでいる。彼の後継となるベーシストは、正式なメンバーとしては誰も公表されていない。テッド・ペキオ(Ted Pecchio)、デイヴ・モンズィー(Dave Monsey)、ジョージ・ポーター・ジュニア(George Porter Jr.)らが、2012年の残りのツアー日程において代役を務めた[9]。 2013年のブルース音楽賞(Blues Music Awards)において、彼らは「バンド」と「ロック・ブルース・アルバム」のカテゴリにおいて候補とされた [10]。 メンバー
元メンバー
来日公演
ディスコグラフィスタジオ・アルバム
ライブ・アルバム
出典
外部リンク
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