ティム・チュー
ティム・チュー(Tim Tszyu、1994年11月2日 - )は、オーストラリアのプロボクサー。ニューサウスウェールズ州シドニー出身。元WBO世界スーパーウェルター級王者。 父親は元WBAスーパー・WBC・IBF世界スーパーライト級統一王者のコンスタンチン・チュー。 来歴2016年12月17日、プロデビュー戦を行い6回3-0の判定勝ち。白星デビューを飾った。 2017年10月22日、シドニーのザ・スターにてウェイド・ライアンとABCOコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[1]。 2019年2月8日、シドニーのホーダーン・パビリオンにてポール・ガレン対ジョン・ホポアテの前座でデントン・ヴァッセルとWBAOスーパーウェルター級暫定王座決定戦を行い、2回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[2]。 2019年8月14日、シドニーのインターナショナル・コンベンションセンター・シドニーにてポール・ガレン対ジョン・ホポアテの前座でIBFオセアニアスーパーウェルター級王者ドワイト・リッチーとWBOグローバルスーパーウェルター級初代王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め両王座獲得に成功した[3]。 2021年7月7日、ニューカッスルのニューカッスル・エンターテイメント・センターにてスティーブ・スパークとコモンウェルススーパーウェルター級王座決定戦を行い、3回TKO勝ちを収めコモンウェルス王座獲得及びWBOグローバル王座は5度目の防衛に成功した[4]。 2023年1月28日、WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター王者のジャーメル・チャーロと対戦する予定だったが[5]、チャーロがスパーリング中に左手を2箇所骨折したため延期されることが2022年12月24日に発表された[6]。 2023年3月11日、シドニーのシドニー・スーパードームにてWBO世界スーパーウェルター級3位の元WBC世界スーパーウェルター級王者トニー・ハリソンとジャーメル・チャーロの負傷に伴い設置されたWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦を行い、9回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[7]。 WBOスーパーウェルター級正規王者のジャーメル・チャーロが、サウル・アルバレス 対 ジャーメル・チャーロ戦が行われた2023年9月30日付での試合開始と同時に王座を剥奪されたため、チューは暫定王者から正規王者に認定した[8]。 2023年10月14日、クイーンズランド州ブロードビーチのゴールドコーストコンベンション&エキシビション・センターにてWBC世界スーパーウェルター級暫定王者ブライアン・メンドーサと対戦し、12回3-0(116-112、116-111、117-111)の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した。 2024年3月30日、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナでWBC世界スーパーウェルター級3位のセバスチャン・フンドラとWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチおよびWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦を行う。好調なスタートを切るも、2回にチューの額がフンドラの肘に接触し大量流血を起こすアクシデントに見舞われ、プロキャリア初黒星となる12回1-2(116-112、112-116、113-115)の僅差の判定負けを喫し王座から陥落した[9]。チューは当初はWBA世界ウェルター級2位のキース・サーマンとWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチで対戦する予定だったが、WBOがタイトルマッチを承認しなかったため155ポンド契約のキャッチウェイトによるノンタイトル戦に変更された。しかし、試合12日前の3月18日にサーマンが上腕二頭筋を負傷したため欠場することが発表され、それに伴い前座のWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦でセルヒイ・ボハチュクと対戦予定だったフンドラが代役でチューと対戦、同時にWBOがタイトルマッチを承認することになった[10]。試合後、チューは流血の影響で視界がほとんど見えない状態で戦っていたことを明かした[11]。 2024年8月3日、カリフォルニア州ロサンゼルスのBMOスタジアムでWBA世界スーパーウェルター級1位のバージル・オルティス・ジュニアと対戦する予定だったが、フンドラ戦での額の傷の回復が遅れ十分なトレーニングキャンプを確保できないことから中止となったことが5月30日に発表された[12]。 2024年10月19日、フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで現IBF世界スーパーウェルター級王者のバフラム・ムルタザリエフに挑戦[13]。しかし2回中に左フックで2度、2回終了間際の右フック、3回中に左フックで計4度ムルタザリエフにダウンを奪われ、連打を浴びたチューは防戦一方となりチューのセコンドからタオルが投入され3回1分55秒TKO負けを喫しプロ初のKO負けと同時に王座返り咲きと再起に失敗した[14]。 戦績
獲得タイトル
脚注
関連項目外部リンク
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