ツインビー3 ポコポコ大魔王
『ツインビー3 ポコポコ大魔王』(ツインビースリー ポコポコだいまおう)は、1989年9月29日にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用縦スクロールシューティングゲーム。 同社の『ツインビー』(1985年)、『もえろツインビー シナモン博士を救え!』(1986年)に続くファミリーコンピュータ用ツインビーシリーズの第三作目。自機のツインビーおよびウインビーを操作し、ポコポコ大魔王を倒して攫われたグインビーを救出する事を目的としている。 前作『もえろ』は横スクロールのステージを導入していたが、本作では初代同様、縦スクロールのみになっている。また、前作にあった3人同時プレイもなくなり2人同時プレイまでとなっている。魂復活システムや、「せってい」により難易度や自機の残機数の変更ができるなど、かなり難易度が抑えられ、明るい雰囲気と相まってゲーム初心者でも楽しめるようになっている。その他、デルタPCMの利用により「ポコポコ」と言うコンガの音が入ったり、ステージ開始時にステージ名を音声合成でしゃべるようになっている。 開発はコナミ開発三部が行い、音楽は『コナミワイワイワールド』(1988年)を手掛けた藤尾敦、『ドラキュラ伝説』(1989年)を手掛けた船内秀浩、『夢ペンギン物語』(1991年)を手掛けた鈴木勝彦が担当している。 2006年4月14日にはWindows用ソフトとしてi-revoにて配信された。 ゲーム内容システム方向キーで自機の移動。Bボタンで対空ショット、Aボタンで地上の砲台を攻撃できる対地ボムを発射する。 敵弾や敵に接触すると腕が片方ずつ破壊され、両方破壊されると対地ボムが使用不能になり、その状態で敵などに接触するとミスとなる。 1Pまたは2Pの腕を両方破壊されると「救急車」が登場し、接触することで両腕を修理してくれる。難易度「じごく」の場合は、ミスするまで救急車は1度しか登場しない。 得点が10万点ごとに1機増える。 ベルパワーアップ
地上アイテム
合体攻撃2人プレイ時は「ツインビー(1作目)」と同じく、自機同士で重なり合うことはできないが、縦もしくは横に接触することで合体攻撃が可能。
ミス、魂復活システム敵の体当たりやウデの無い状態で敵弾を受けるとミスになる。パワーアップは全て無くなり残機が1機減りその場で復活する。 やられた時には同時に魂が出現し、この魂を取るとやられた時に持っていたパワーアップが復活する。 設定ストーリーシナモン博士は3人のひ孫たちと、ドンブリ島で平和に暮らしていた。 そんなある日、シナモン博士は一番末っ子にグインビーに乗ってお使いに行くよう命じた。 しかし、一向にグインビーに乗ったひ孫は戻ってこない。 不審に思う博士であったが、突如として「グインビーはこのわしが預かった。わしの名はポコポコ大魔王だ!」という大きな声が研究所内に響き渡った。 慌てた博士は残る2人のひ孫をツインビー、ウインビーに乗せ、グインビーを連れ戻すよう命じた。 2人のひ孫はグインビーを捜す旅へと出発した。 ステージ構成「せってい」でステージセレクト、すなわちステージ4までの順序は自由に変えられる。また難易度を「らくらく」「じごく」から選択可能になっている。「らくらく」では救急車が腕がなくなる度に出るが「じごく」では腕がなくなると救急車はスピードが遅く、1回しか出ない。「らくらく」と「じごく」で一部の敵キャラや地上アイテムの配置場所が変わったりしている。
主なキャラクター
ツインビー10周年記念に発売された『出たなツインビーヤッホー! DELUXE PACK』の説明書によると、この3機に乗っているのはスカッシュ、ホイップ、メロウというシナモン博士の3人のひ孫とのこと。 敵キャラ達1:AIR ISLAND
シンバルの化身。左右からのはさみ攻撃をしてくる。
“んば”の子供。
小だいこの化身。
タンバリンの化身。弾を5方向にはじきとばしてくる。
カスタネットの敵。
トライアングルの敵。
チューバの敵
カ非常に正確な奴だから神経質。ボムでやっつけろ!
ポコポコ大魔王がつくった浮遊要塞島・エアーアイランドを統括しているボス。怒らせるとはね回って、クリスタルの破片を降らせる。ショットしても分裂してなかなか死なない。 2:WANANA BANI (ワナナバニ)
くらげの化身。
傘を開いて5方向に弾をとばして攻撃してくる。
鯨の敵。ジャンプして回転しながら落ちていくぞ。
最初は魚影(?)になって、姿をかくしている。
こいつも最初は魚影になって、姿をかくしている。ぷーたん1号とは仲良し。
バナナとワニが合体してできた。こいつも魚影に身をかくしているぞ。
ボムでやっつけるとボーナス得点がもらえる。
ヒトデに姿を変えているが、実は砲台。
水面から顔だけだしている、うみぼうず。ボムでやっつけよう。
水面に浮かんでいて、近づくと一斉に飛び立って向かってくる蝶。水面にいるときはボムでしかやっつけられない。
3人グループのお化けバンド。ベース、ギターは音符、ボーカルは花びらをまき散らして、情熱的な攻撃を仕掛けてくる。 3:CASTLE LAND(キャッスルランド
何でも凍らせる。凍ると一定時間操縦不能になる。
攻撃を受けると燃えて、操縦不能になってしまうんだ。まんいち、やられたら別の敵の弾に当たるといい
こいつの武器に当たるとしびれて、一定時間操縦不能になる
火山怪獣。地上から火山弾を発射してくる。無敵なんだ。
まわりをくるくる回りながら攻撃してくるぞ。
見かけは気は弱そうだが、“ポンポコ”と同じく火炎攻撃を仕掛けてくる。気をつけろ。
もともとポコポコ大魔王のチェスの駒だったが、本物の城塞にされてしまった。
水面から弾をうってくる、うみぼうずの一種だ。ボムで倒せる。
剣の化身。“おどる剣”と異名をとる剣さばきは、超一流。
吐き出す雲にやられると、一定時間操縦不能になるぞ。こいつは、炎のツインビー(ウインビー)でしか倒せない。
キャッスル・ランドの城に住むこの国の王様。ポコポコ大魔王の手下である“ムシバくん”に苦しめられている。
キャッスル・ランドのボス。かわいい顔をしているが、長年にわたってキャッスル・ドラゴンを苦しめている。両手から、カナヅチを投げて攻撃してくるぞ。倒すと、キャッスル・ドラゴンの虫歯が治っていく。 4:DUNGEON (ダンジョン)
コウラをショットすると手と足がでてくるぞ。
線路上を移動しながら撃ってくる移動砲台。
口をあけると砲弾が飛び出してくるぞ。
「ヘビ」「カエル」「カタツムリ」3匹で囲んで攻撃してくる、仲良し隊だ。
卵をショットすると生まれる、意地悪な鳥だ。
左右の端に現われるとっても恥かしがりやなカニの化身なんだ。
ポコポコ大魔王に空を飛べるようにしてもらった。どちらかというと、気はやさしい。
ポコポコ大魔王に取り入って、部下にしてもらった。
みんなをよせ集めてしまう、不思議な力を持っている招き猫。
ダンジョン奥深くの地底湖に生息する巨大な電気鰻。ポコポコ大魔王にこの地をまかされている。口から吐くビームと胸から発するサンダーショットは強力だ。特にビームはバリアーもきかないぞ。 5:FINAL STAGE (ファイナルステージ)
強力な風を起こすことができる。この風を受けると一定時間操縦不能におちいるぞ。
顔を出して、ツルハシを投げつけてくるぞ。ボムでやっつけよう。
ポンポコ大魔王が昔愛用していたカード。横に広がって攻撃してくるぞ。
弾を当てると壊れて落下していく。意外にもろい奴なんだ。
見かけは硬そうだが、案外クネクネした奴なんだ。
かぼちゃのお化け。窓が開くと現われる。
ショットするとあら不思議、フラワー(花)に変身するぞ。
これもショットすると、はとが2羽でてくるぞ。ポコポコ大魔王の魔力のかかった帽子だ。
画面内を一定時間はねまわる弾を、発射するぞ。
グインビーを誘拐した張本人。ホーミングミサイル、浮遊機雷、火山弾、木鬼、つるし砲台等、たくさんの武器で攻撃してくる。大魔王の中央の檻にグインビーが捕らわれている。 移植版
スタッフ
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・6・8・4の合計24点(満40点)[3][2]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.69点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「ファン以外も楽しめる充実した内容」と称賛された[1]。
その他
本作のCMは、矩形波倶楽部の楽曲にあわせてツインビーとポコポコ大魔王が都市で「ウォー!」「ポコポコ」と叫びながらゲーム画面が紹介されるという内容。なおCD『千両箱 平成三年版』(1990年)にもCM映像を収録したディスクが付属している。 脚注
外部リンク |