ダーク・デイズ・イン・パラダイス
『ダーク・デイズ・イン・パラダイス』(Dark Days in Paradise)は、北アイルランドのギタリスト、ゲイリー・ムーアが1997年に発表したスタジオ・アルバム。 背景ムーアは『スティル・ゴット・ザ・ブルーズ』(1990年)以降、ブルース色の強い作品のリリースを続けてきたが、本作および次作『ディファレント・ビート』(1999年)では音楽性を変え、2001年のアルバム『バック・トゥ・ザ・ブルース』で再びブルース路線に戻る結果となった[8]。当時ムーアはドラムン・ベースに傾倒しており、本作と『ディファレント・ビート』でドラムスを担当したゲイリー・ハズバンドは後年「結果として、バランスの悪いアルバムになってしまった気がする。ドラムン・ベースのリスナーはギターを聴くことを欲していなかったし、ゲイリーのファンはテクノロジーに興味がなかった」と振り返っている[9]。 2002年リマスターCDにボーナス・トラックとして追加された「バーニング・イン・アワ・ハーツ」と「ゼア・マスト・ビー・ア・ウェイ」は、元々はCDシングル「ワン・グッド・リーズン」のカップリング曲として発表された[10]。 反響・評価オーストリアのアルバム・チャートでは6週トップ50入りし、最高19位を記録した[1]。全英アルバムチャートでは大きな成功を収められず、2週トップ100入りして最高43位を記録するにとどまり[7]、全英シングルチャートでは「ワン・グッド・リーズン」が79位、「アイ・ハヴ・ファウンド・マイ・ラヴ・イン・ユー」が90位に達した[11]。 Greg Pratoはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「『ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー』あたりのファンは、『ハードロックはどこへ行ってしまうのだろう?』と、置いてきぼりにされた気分になるかもしれないが、ムーアの新機軸に対し好奇心を抱いている向きにとっては、興味深いことだろう」と評している[12]。 収録曲全曲ともゲイリー・ムーア作。
2002年リマスターCDボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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