ダイアフラムポンプダイアフラムポンプ(英: diaphragm pump)は、容積移送式ポンプの一種であり、ゴム、熱可塑性樹脂、フッ素樹脂製ダイアフラムの往復運動と適当な逆止弁を組み合わせて流体を移送する。膜ポンプ (英: membrane pump) とも呼ばれる。 概要「ダイアフラム」は隔膜を意味し、素材としては、ゴム、樹脂、金属などが使用される。 ダイアフラムには主に3つのタイプがある。
どの型のポンプも、チャンバーの容積が増加する(ダイアフラムが上昇する)時、圧力は減少し、流体がチャンバーに流入する。次に、チャンバーの圧力が増加する(ダイアフラムが降下する)時、先程流入した流体が強制的に排出される。最後に、ダイアフラムが再び上昇し流体がチャンバーに流入することで、サイクルが完成する。この動作は、内燃機関のシリンダーの動作に類似している。 ピストンでなくダイアフラムを上下させることで、油などが混入するのを防ぎクリーンな動作が可能となっている。
特徴ダイアフラムポンプの特徴:
小型ダイアフラムポンプ小型ダイアフラムポンプはダイアフラム動作に対応した2つの対になるシート付きフローティングディスクを用いる。これにより静かで信頼性のあるポンプ動作が実現される。このポンプの高い効率性はモーターポンプユニットの長い寿命から明らかである。 直流モーターダイアフラムポンプは極めて優れた自吸能力があり、損傷を受けることなく空運転が可能で、70 °Cまで稼動できる。 金属製の部品が移送される物体に接触しない。ダイアフラムおよび逆止弁は、バイトン、サントプレン、Buna-N製が利用可能である。したがって、これらのミニ・ダイアフラムポンプは優れた化学的耐性を有している。 小型ダイアフラムポンプは、ポンプを入れて数秒以内に準備できる。モーターと分離されていることから、ポンプ本体は機械的部分を含んでおらず、短時間空運転させることができる。 セットした圧力に到達すると、ポンプ内の圧力スイッチにより自動的にポンプを停止できる。 参考文献
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