タニノクリエイト(欧字名:Tanino Create、1992年4月26日 - 2022年)は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は1995年の神戸新聞杯。
半兄に、1992年の新潟記念を制したタニノボレロがいる。
経歴
- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[1]
3歳時(1994年)
8月14日の新馬戦でデビューする。しかし1着のウルトラエナジーから1秒以上離された4着に敗れる。続いて参戦した新馬戦では前走で2着だったインターブラボーに2と1/2馬身をつけ快勝し、この年はこれ以降出走しなかった。
4歳時(1995年)
5月6日、こけもも賞(500万下)より始動。8番人気から勝利し、次走の白百合ステークスは2番人気に支持されるも4着に敗れた。しかし、6月25日のしゃくなげステークスでは再び1番人気に支持され、2着に6馬身差を付ける圧勝で人気に応えた。7月23日の福島民友カップでも1番人気に支持されるが、ここでは4着に敗れ、次走の重賞初参戦となる新潟記念では3番人気となるも、1着アイリッシュダンスに1秒離された6着に敗れてしまう。
次走である神戸新聞杯は、前走の惨敗、ダービー馬のタヤスツヨシらの出走などもあり14頭立て7番人気という高評価とは言えない人気での出走となる。しかしレースでは、ゴールの直前で馬群の中から末脚を繰り出し、先頭に1馬身ほどの差をつけていた後のG1競走4勝馬であるマヤノトップガンに猛追、クビ差で勝利した。その後参戦した菊花賞は11番人気の低評価で、前走で勝利したマヤノトップガンの14着に敗れた。
その後同年中は、格付けが当時国際リステッドであった香港ヴァーズに出走するも4着。1995年のレースを終えた。
5歳時(1996年)
この年は7月21日のBSNオープンより始動するも4番人気に応えられず10着、その後小倉記念、朝日チャレンジカップと重賞を2戦するも9着、10着と大敗し、引退となった。
引退後
引退後は「ポチ」と名前を変え、馬術競技に供用された。2005年より大阪府貝塚市のホースファーム貝塚で乗馬となる。2022年からは引退馬の支援活動を行うTCC Japanの事業である
「ウマハグ」の対象馬となった[3]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[4]、netkeiba.com[5]および香港ジョッキークラブ[6]の情報に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
1994.08.14
|
新潟
|
3歳新馬
|
|
芝1200m(良)
|
12
|
3
|
3
|
009.10(4人)
|
04着
|
R1:12.2(36.0)
|
-1.2
|
0蛯名正義
|
53
|
ウルトラエナジー
|
472
|
0000.08.28
|
新潟
|
3歳新馬
|
|
芝1200m(良)
|
16
|
6
|
7
|
004.40(2人)
|
01着
|
R1:10.5(35.5)
|
-0.4
|
0蛯名正義
|
53
|
(インターブラボー)
|
476
|
1995.05.06
|
福島
|
こけもも賞
|
500万下
|
芝2000m(良)
|
11
|
8
|
11
|
019.60(8人)
|
01着
|
R2:03.9(37.1)
|
-0.2
|
0坂本勝美
|
55
|
(ドウカンシンホニー)
|
478
|
0000.05.27
|
中京
|
白百合S
|
OP
|
芝2000m(良)
|
9
|
4
|
4
|
003.90(2人)
|
04着
|
R2:02.4(36.5)
|
-0.1
|
0河内洋
|
55
|
ネーハイジャパン
|
482
|
0000.06.25
|
福島
|
しゃくなげS
|
900万下
|
芝1700m(良)
|
8
|
3
|
3
|
001.50(1人)
|
01着
|
R1:43.1(35.9)
|
-1.0
|
0蛯名正義
|
55
|
(ダイワオール)
|
482
|
0000.07.23
|
福島
|
福島民友C
|
OP
|
芝1800m(良)
|
8
|
7
|
7
|
002.60(1人)
|
04着
|
R1:50.7(38.0)
|
-0.9
|
0蛯名正義
|
52
|
ホワイトアクセル
|
494
|
0000.08.27
|
新潟
|
新潟記念
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
11
|
6
|
7
|
005.10(3人)
|
06着
|
R2:01.7(34.6)
|
-1.0
|
0蛯名正義
|
51
|
アイリッシュダンス
|
490
|
0000.09.17
|
京都
|
神戸新聞杯
|
GII
|
芝2000m(良)
|
14
|
5
|
8
|
039.60(7人)
|
01着
|
R1:59.8(35.9)
|
-0.0
|
0村本善之
|
56
|
(マヤノトップガン)
|
494
|
0000.11.05
|
京都
|
菊花賞
|
GI
|
芝3000m(良)
|
18
|
4
|
8
|
025.4(11人)
|
14着
|
R3:06.8(37.6)
|
-2.4
|
0村本善之
|
57
|
マヤノトップガン
|
500
|
0000.12.10
|
沙田
|
香港国際ヴァーズ
|
L
|
芝2400m(良)
|
14
|
|
13
|
014.00(6人)
|
04着
|
R2:26.20
|
-0.50
|
0蛯名正義
|
56.7
|
Partipral
|
計不
|
1996.07.21
|
新潟
|
BSNOP
|
OP
|
芝1800m(良)
|
12
|
8
|
13
|
007.70(4人)
|
10着
|
R1:48.6(35.7)
|
-0.8
|
0蛯名正義
|
57
|
エアチャリオット
|
484
|
0000.08.11
|
小倉
|
小倉記念
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
12
|
4
|
4
|
030.40(9人)
|
09着
|
R2:02.0(36.3)
|
-1.3
|
0村本善之
|
56
|
ヒシナタリー
|
490
|
0000.09.08
|
阪神
|
朝日チャレンジC
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
11
|
8
|
10
|
018.30(4人)
|
10着
|
R2:00.5(34.7)
|
-1.0
|
0村本善之
|
56
|
マーベラスサンデー
|
500
|
血統表
父クリエイターは、日本で種牡馬として活躍したミルジョージやマグニテュードと同じミルリーフを父に持つ馬であり、他の産駒に重賞2勝のアロハドリームがいる。また、母タニノブーケはグレード制導入直後のG2・デイリー杯3歳ステークスを制しており、タニノクリエイトやタニノボレロなど12頭を出産した。また、甥に2010年の菊花賞馬ビッグウィークがいる。
脚注
注釈
出典
外部リンク