ソーサリアンオンライン
『ソーサリアンオンライン』(SORCERIAN ONLINE)は、日本ファルコムがライセンスを発行し、電遊社によって開発、運営されていたMMORPG。2012年06月30日をもってサービスを終了した。 概要1987年に日本ファルコムがパソコンゲームとして開発・発売した『ソーサリアン』の世界観を受け継いでいる。2007年からは、『ソーサリアン』の産みの親である木屋善夫がアドバイザーとして参加している[1]。 運営形態登録、プレイともに基本料金無料。アイテム課金制である。 沿革当初は2005年中に電遊社による開発、エキサイトによる運営で正式サービスを開始するとアナウンスされていたが、スケジュールが延期され、公式サイト開設時には同年7月上旬より正式サービスを開始する予定であるとしていた。しかし、開発スケジュールの遅れから、再度延期されることとなった。そして、10月末に正式サービスを開始するとアナウンスしたものの、またもや延期となった。2006年11月13日に運営も電遊社が行うと発表され、同年11月16日17時に正式にサービスを開始した。2011年2月2日ゲームの更新終了をアナウンス。
ゲームの特徴原作にも登場した敵キャラクターやアレンジ曲など、原作ソーサリアンの世界観を表現したデザインとなっている。 ゲーム形態町であるヤマト・リドニア・ペンタウァの三箇所は全プレイヤー共通のサーバーとなっているが、町の外へ出る時には「個人ホスト」と「パブリックホスト」の二つの内から接続するサーバーを選択する。「個人ホスト」はプレイヤー個人のコンピュータがサーバーとなってゲームを行うもので、8人まで接続可能。「パブリックホスト」は運営側から用意されている共有サーバーで、2009年3月5日現在PublicHost1とPublicHost2の二つがあり、それぞれ30人ずつ接続可能。インベイジョンは主にPublicHost1で行われる。一部のダンジョンボスなどはパブリックホストには出現しない。 プレイヤーは基本的に自分のホスト内でゲームをし、他プレイヤーと一緒に遊ぶ場合は、同一プレイヤーの個人ホストか、同じパブリックホストに接続する必要がある。このため、一般的なMMORPGに見られるモンスターやアイテムの横取りなどプレイヤー間のトラブルがあまり発生しない。一方で、プレイヤーを自分のホストに招待するにはルータのポート解放などの設定が必要であり、若干複雑なシステムとなっている。 ゲームの目的プレイヤーはキャラクター作成時に所属国をヤマトとリドニアの二つから選び、自国のチャプタークエストをこなしながら、ペンタウァに辿り着くことがゲーム序盤の目的となる。 ペンタウァでは、原作の15本のシナリオを基にしたチャプタークエストを受けることができ、2009年3月5日現在、「消えた王様の杖」「ルシフェルの水門」「失われたタリスマン」の3本のシナリオが実装されている。また、他プレイヤーとパーティを結成して各地にあるダンジョンやボスを攻略することなど、一般的なオンラインRPGに共通したシステムもあり、原作を知らないプレイヤーも問題なく遊ぶことができるようになっている。 クラス、ランクプレイヤーは初期で10種類、ペンタウァで3種類、合計13種類の「クラススキル」(職業)のうちから2種を選択する。また近接攻撃用の「武器スキル」(使用する近接武器)を6種類の中から一つ選択する。他に遠隔攻撃用の武器スキルとして「弓」もあり、両者は同時に装備する。これらのスキルは全て、町にある「ホーム」で自由に変更が可能。 強さは「ランク」と「熟練度」で表され、初めは全クラススキル・武器スキルがランク1・熟練度0の状態でスタートする。熟練度は100が最大で、この状態で町にいる各クラス師範・武器スキル師範に話しかけると、次のランクを修得することができる。例えば、クラス「ファイターI」と「フェンサーI」が熟練度100に達すると、「ファイターII」と「フェンサーII」の熟練度0を修得できる。ただし、ファイターIとフェンサーIの熟練度は0に戻される。 現在、クラススキル・武器スキルはランク4までが実装されている。 インベイジョンヤマト、リドニアでは毎日決まった時刻に「インベイジョン」が開催される(定員30名)。ヤマトではファルティシア草原、リドニアではアトレ岬が舞台で、侵攻するモンスターの大軍から町を防衛するというミッション。指定されたランク以下のクラスで、キャラクター作成時に所属国に選んだ国でのみ参加できる。 インベイジョンではアイテムドロップや熟練度上昇はせず、死亡してもデスペナルティを受けない。条件を満たして防衛に成功すると、参加者は貢献度に応じて「ブロンズメダル」を1枚~3枚受け取ることができる(防衛に失敗した場合は1枚のみ)。メダルは他では入手できないレア装備品と交換することができる。 ゲームシステム戦闘
ステータス
星魔法首・腰・背・指輪以外の装備には、「星魔法」を掛けて強化することができる。星魔法はプレイヤー自身は使用できず、町にいる星魔法屋に装備を渡して掛けてもらう仕組み。星魔法効果は強力なものやマイナス効果になるものなど多数あるが、重ねて掛けるほど装備に負荷が掛かり、失敗すると壊れてしまう。一部の特殊装備には星魔法が掛けられない。 クラス一覧
問題点サービス開始から1年ほどは、バグ修正やホストの不具合などに対する運営の迅速な対応や、ゲームマスターとの友好的な交流が盛んであったが、2007年10月のアップデート以降、ほとんどのバージョンアップが行われず、またゲームマスターの事実上の不在、Windows Vistaへの未対応など、ほぼ運営側の放置状態が続いている。 関連項目注釈外部リンク |
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