セレーネ (競走馬)
セレーネ(あるいはシリーニ、Selene)は、イギリスの競走馬・繁殖牝馬。馬名の由来はギリシア神話の女神セレーネーより。 セレーネはとても小さな馬で、体高(鬐甲までの高さ)が僅か15ハンド2インチしかなく[1]、そのためクラシック登録は見送られたが予想に反して活躍した[2]。2歳時にラウスメモリアルステークス、チェヴァリーパークステークスなど11戦8勝の成績を残し、3歳時にも同じく11戦して8勝、ナッソーステークス、パークヒルステークスに勝ちコロネーションカップで2着に入った[2]。 このような優秀な成績を残したセレーネだが、本馬の功績はむしろ繁殖成績のほうが評価が大きい。イギリスクラシック三冠馬ゲインズバラとの間に残したハイペリオンは母の小柄な体格を受け継いだが、競走馬・種牡馬として活躍し、20世紀前半の名馬と評された。ハイペリオンはのちのサラブレッドに大きな影響を及ぼし、その小柄な体格も受け継がれていった。なお、ギリシア神話においてハイペリオン(ヒュペリオン)はセレーネ(セレーネー)の母であり、神話とは親子関係が逆転している。そのほか14頭の産駒を残し、シックルなどの重要馬を含む10頭が勝ちあがった。 主な産駒
主な牝系図
牝系図の主要な部分(太字はGI級競走優勝馬)は以下の通り。*印は日本に輸入された馬。
牝系図の出典:Galopp-Sieger 血統表
出典
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