ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー
『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』(原題:Zinc Alloy and the Hidden Riders of Tomorrow)は、イギリスのロック・バンド、T・レックスが1974年に「マーク・ボラン&T・レックス」名義で発表したスタジオ・アルバム。ティラノザウルス・レックスからT・レックスに改名してからは5作目、通算では9作目に当たる。 背景本作のレコーディングでは、アメリカのソウル歌手グロリア・ジョーンズとシスター・パット・ホール、それにグロリアの兄リチャードから成る「ザ・コズミック・クワイア」がバック・コーラスを担当した[4]。なお、グロリアはマーク・ボランと事実婚の関係となり、2人の間には息子ローランが生まれた[5]。一方、1968年よりボランと共同作業を続けてきたプロデューサーのトニー・ヴィスコンティは、本作を最後にボランと決別した[4]。音楽的には、以前のアルバムと比べてアメリカのファンクからの影響が強い[6]。 本作は1974年当時、アメリカ盤LPは発売されず、同年9月にカサブランカ・レコードから発売されたアメリカ編集盤『Light of Love』に本作からの3曲が収録された[4]。 反響・評価本作からの先行シングル「ティーンエイジ・ドリーム」は全英シングルチャートで13位に達し[7]、本作は全英アルバムチャートで最高12位を記録した[3]。日本のオリコンLPチャート(1970年-1989年集計)では5週トップ100入りし、最高47位を記録したが、T・レックスは以後、日本ではLPチャート入りを果たしていない[1]。 デイヴ・トンプソンはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け、1973年のシングル曲「ザ・グルーヴァー」を引き合いに出して「オーケストレーションが多用された切ない曲"Teenage Dream"がヒットしたとはいえ、このアルバムの核は、"The Groover"に引き続き、R&Bからの影響を放埓かつお遊び的に取り入れた点にある」と評している[8]。 収録曲全曲ともマーク・ボラン作。
1994年リマスターCD (EDCD392)ボーナス・トラック
2001年再発CD (TECI-24057)ボーナス・トラック2005年再発CD (TECI-23279)、2009年再発CD (TECI-26566)、2015年再発CD (TECI-20706)、2017年再発CD (VICP-65473)も同様の構成となっている。
参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
外部リンク
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