『スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル』 (SUPER FIRE PROWRESTLING Queen's Special) は、1995年6月30日にヒューマンより発売されたスーパーファミコン用ソフト。ファイヤープロレスリングシリーズのスピンオフ「ファイプロ女子シリーズ」3作目にして現時点で女子シリーズ最終作である。
概要
全日本女子プロレスの公認を受け17人の実名選手を収録、架空の選手を含めると38人の選手を収録している[1]。
ベースとなったスーパーファイヤープロレスリングSPECIALに準拠したシステムを導入[2]、グラフィックのスタイルは当時アーケード版が稼働していた『ファイプロ外伝 ブレイジングトルネード』のタッチを一部先行的に導入していた。本作では今までよりも選手がひとまわり大きくなっている。[3]
ファイプロ本編にはなかったいくつかの独自システムが導入されていた。
- かける側のテクニック値とかけられる側の残り体力に応じてハンマースルーで振り替えしが起こる場合があった[4]、本編ではセガサターン版のファイヤープロレスリングS シックスメン・スクランブル以降導入された。
- 本作では流血の概念がない。その代わりに特定の技を受けると精神的に逆上しキレてヒートアップしまうというシステムが導入されていた。キレている状態ではCPU操作選手の動き(ロジック)は変化し、体力回復スピードにも変化が出る選手も存在する。精神的にキレてから一定の時間が経過するとクールダウンしてCPUロジックや体力回復スピードは元に戻るシステムである[5]。
- 本編スペシャルで導入されていたコーナーの上に持ち上げてかける「雪崩式技」が正面組みと後ろ組みに分けられ選手によっては雪崩式技を2種類使えるようになった。
- 単純にクリティカルできる選手か、できない選手かの2種類に分類されるようになり、打撃・投げ・サブミッションそれぞれの技にクリティカル属性が付与されている技を持っている選手の場合だと、あらゆる体制からクリティカルの発生の可能性があるようになった[6]。
ゲーム内容
ゲームモード
- CPU勝ち抜き戦。女子プロ界最強のベルトと名高いWWWAチャンピオンのベルトにチャレンジしていくモード。後述するエディットモードで作成した選手の成長ポイント獲得もこのモードで行う[7]。エディット選手の成長システム「チャレンジモード」はSFC版のスペシャルで導入された「闘いの記録」システムに準拠し、圧勝すると高ポイントを得られるというシステムである[8]。
- 女子シリーズ唯一の選手作成モード。システムはPCエンジン版のファイヤープロレスリング3 Legend Boutに準拠した技装備にもポイントを消費するシステム。
- エディット選手には「血液型」「好きな色」「カラオケの持ち歌数」を設定する。これらはキレシステムにおけるキレている時間やキレやすさや試合中のパフォーマンスの使用度に影響を与える要素がある[9]。
- 試合権利を失ってもリングに残り試合に介入できる「エンドレス」と、2対2のノータッチ戦「トルネードバトル」も選択可能[10]。
- 5対5の勝ち抜き戦となっている試合形式。軍団対抗戦、本作ではチームエディットは不可能。
- 最大8人(タッグの場合は8チーム)参加可能。
登場選手
- 全日本女子プロレス
- PWA (JWP女子プロレス)
- RAR (LLPW)
- IW (FMW)
- フリーランス (GAEA JAPAN系)
スタッフ
- メインプランナー:高橋大輔
- プランニング・サポート:栗山裕次、田島弘喜、露崎尊幸
- メインプログラマー:小林伸隆
- エディット管理プログラム:愛甲剛
- スキル管理プログラム:小熊秀明
- モード管理プログラム:樋口正樹
- プログラムディレクター:小林伸隆
- レスラーアニメーション:田村季章、朝倉好則、ブランジ加藤亮II、高岡“マスクふぇち”謙次、るとさいた、青柳健二、島崎洋一郎、渡川和久、村山達郎、伊藤悟
- インフォメーショングラフィック:杉本茂樹
- BGデザイン:門間“またかよ”毅
- グラフィックサポート:木村賢司、保井治、信田正和
- グラフィックディレクター 田村季章
- サウンド:OKU、重松俊一、UPT+SE
- サウンドディレクター:奥村弥生
- サウンドアドバイザー:山崎正通
- デバッグ:藤村卓也、戸沢敏和、杉浦みつ夫、小池志織、桑原浩司、河西“舞蝶”純一、平木宏治、倉田琢磨、藤井伸宏
- スペシャル・サンクス:阿部浩之、大橋俊之、米沢正弘、川上智
- 協力:全日本女子プロレスリング興業株式会社
- アドバイザー:須田剛一
- ディレクター:高橋大輔
評価
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計29点(満40点)[11]、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.2点(満30点)となっている[12]。
項目
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キャラクタ |
音楽 |
お買得度 |
操作性 |
熱中度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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3.5 |
3.2 |
3.2 |
3.6 |
3.4 |
3.4
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20.5
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関連書籍
脚注
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーズスペシャル』pp16 - 91,「全38レスラーファイル」
- ^ スーパーファミコンにおける前作『ファイプロ女子ALL STAR DREAMSLAM』ベース作品はスーパーファイヤープロレスリング3
- ^ 週刊ファミ通 No.344. 株式会社アスキー. (1995年7月21日). p. 33
- ^ 参考文献 スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル』 1995年 ケイブンシャ pp4 - 6 掲載「新アクション徹底解説」
- ^ 参考文献 スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリングクイーンズスペシャル』 pp111掲載 「キレる技一覧」
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーズスペシャル』pp112, 「クリティカル技一覧」
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル』 pp8,「全モード解説・チャレンジ ザ レッドベルト」
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーズスペシャル』pp110,「チャレンジモードについて」
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリング クイーズスペシャル』pp103, 「CPUロジック&レスラー性格」
- ^ スーパーファミコン必勝法スペシャル『スーパーファイヤープロレスリングクイーンズスペシャル』pp11, 「全モード解説・バトルロイヤル」
- ^ a b 「NEW GAMES CROSS REVIEW: スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル」『週刊ファミコン通信』342号、[[アスキー (企業)|]]、1995年7月7日、31頁。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、265頁、雑誌26556-4/15。
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作品 |
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登場人物 | |
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関連項目 | |
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関連作品 | |
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