スーパーカート
スーパーカート (super cart) とは、東光産業が生産している軌道自動自転車である。日本国内の鉄道において、線路巡回から軽作業時の移動まで、幅広い用途に使用されている。 概要軌道自転車は当初、トロッコ用台車に自転車を乗せた足こぎ式が主流であった。しかし、人力では長距離の巡回や勾配区間の走行などに負担が掛かるため、1992年(平成4年)にアルミフレームの車体にエンジンを搭載したスーパーカートを開発した。 その後、納入先の要望を取り入れて年々改善を加え、転車不要で前進後進が可能なタイプや巡回専用車種を開発し、その後も「狭軌・広軌兼用カート」や「自走トロ」など、バリエーションが増えている。 車種1型 (TSC)従来足こぎ式だった軌道自転車にエンジンを搭載した最初のモデル。 当初は巡回用だったので2人乗りが主流だった。
2型 (TSC-N2/S2)1992年(平成4年)より販売開始
3型 (TSC-A-3N/3S)1997年(平成9年)より販売開始。 シリーズで初めてエンジンを車体中央部に配置し、2人乗りの場合は座席を回転させる(4人乗りの場合は背面配置)事により、転車不要で前進後進することが可能となった。
基本形
3L型自走トロ
軌間可変型
自走錆落し台車
ミニカート巡回専用に特化した車種。基本仕様は2人乗りで、全車種共通。
1型 (TSM-A-1/TSM-G-1)
2型 (TSM-G-2)
5型(RTC-5N/5S)2008年(平成20年)より販売開始。従来使用していたHSTを強力な物に変更し、さらにエンジン排気量もアップさせて基本性能を向上させた。
スーパーカートLight(SCL-1N/1S)2010年(平成22年)より販売開始。ミニカートシリーズの後継機。 操作方法がスロットルグリップから「アクセルペダル」「ブレーキペダル」の2ペダル式となった。 なお、遠心クラッチ付エンジンを採用のため、後進は出来ない。 アクセルペダルは自動駐車ブレーキに連動している。
eカート2010年(平成22年)の鉄道技術展において発表された、電動式のカート。スーパーカートLightをベースにしており、2人乗りとなっている。
オプション等各車種とも、購入者がそれぞれオプション品を搭載しているため、さまざまなバリエーションが存在する。 脚注関連項目 |