スヴェルドロフスク州
スヴェルドロフスク州(スヴェルドロフスクしゅう、Свердловская область; Sverdlovsk Oblast)はロシア連邦中央部の州(オーブラスチ)。ウラル連邦管区に含まれる。州都はエカテリンブルク。州名は革命家のヤーコフ・スヴェルドロフに由来する。 地理州の大部分はウラル山脈の東麓から西シベリア平原に位置する。南西部の一部がウラル山脈の西側にのびる。西にペルミ地方、北にコミ共和国、東にハンティ・マンシ自治管区、チュメニ州、南にクルガン州、チェリャビンスク州、バシコルトスタン共和国と隣り合う。 主な川は、ウラル以東でタヴダ川、トゥラ川、ウラル以西でカマ川の支流のチュソヴァヤ川、ウファ川など。 天然資源が豊富で、鉄、銅、金、白金などの金属や石油、石綿、ボーキサイトなどを産する。 市が47、町が99、村落が1886ある。 人口ロシア連邦で5番目に人口の多い行政区分であり、ウラル山脈以東のロシアではもっとも人口が多い州である。人口の9割近くが都市に集中している。民族比はロシア人90.6%、タタール人3.5%、ウクライナ人0.9%、バシキール人0.8%など。 歴史1552年にロシアがカザン・ハン国を併合し、この地域もロシアの版図に入った。天然資源に富むため、18世紀から19世紀にかけてロシアの工業の中心となった。第二次世界大戦の際には、ドイツ軍の侵攻から守るために、ロシア西部から多くの工場がここに移された。 第二次世界大戦後、収容地区(グラーグ)が設置され、シベリア抑留を受けた日本人捕虜が移送されてきた。収容地区(所在地)は第153収容地区(スーホイログ)、第314収容地区(ウラル)、第435収容地区(スヴェルドロフスク)、第531収容地区(ゼリョヌイボル)[1]。 政治歴代知事は以下の通り。
経済ロシアの鉄鋼業の12%がスヴェルドロフク州に集中している。鉄や銅の採掘・精錬、自動車産業、金属加工、木材加工などが盛ん。特に戦時中にコピー製造していたBMWレトロバイク風のオートバイ・サイドカーを製造するウラルモト社(旧名IMZ社)は世界的に有名。この企業の存在もあり、スヴェルドロフク州イルビト市はヨーロッパ人から「レトロバイクの聖地」として知られ、イルビト・モーターサイクル博物館、イルビト・バイクショーやレースなどオートバイ関連の多彩な催し物、施設があることでも知られている。 主な都市標準時この地域は、エカテリンブルク時間帯の標準時を使用している。時差はUTC+5時間で、夏時間はない。(2011年3月までは標準時がUTC+5で夏時間がUTC+6、同年3月から2014年10月までは通年UTC+6であった) 脚注
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