ストリートストリート(英: street)は、主に英語圏で用いられている市街地の中を走る道路区分の一種。欧米を中心に住所表記の手法としても用いられる。 成り立ちラテン語で「舗装」を意味するストラータ(strata)が語源で、元は舗装道路(strata via)を意味した。日本語で外来語として借用された「ストリート」には広い意味があり、街角、公道、公共の場所などという意味もある。 道路はある地点と別の地点を結ぶものとして作られた起源があり、2つの地点を結ぶ道の呼び名として「ロード (Road)」が使われ、これは現代の道路区分でも同じ意味で用いられている[1]。「ロード」周辺が発展し、道の両脇に建物が立ち始めると、その道の呼称は「ストリート」となった。 特徴欧米の英語圏における「ストリート」は、ほぼ下記の要件に沿って名付けられている[1]。
なお、街道の意味もあり、有名な例としてウォトリング街道(Watling Street)がある。 区分英語圏、特に都市計画に基づいて街が形作られてきた米国では、下記のような区分で通りが名付けられる傾向にある[1]。 基本概念は「ロード (Road)」と「ストリート」であり、通りの広さや形状・立地に応じて名前が派生していった経緯がある。
なお「ストリート」と「アヴェニュー」はその概念上、直交していることが多いことから、最近ではそれらの使い分けを方角に応じて行っている都市もある。 例えばニューヨークのマンハッタンでは、南北の通りを「アヴェニュー」、東西の通りを「ストリート」としていたり、デンバーでは逆に南北を「ストリート」、東西を「アヴェニュー」としている[1]。 アリゾナ州タクソンでは、グリッド上の都市で、東西・南北方向のいずれの道路とも交差する斜めに走る通りを「ストラヴェニュー (Stravenue)」と名付けている。これは「ストリート」と「アヴェニュー」を合わせた語である。 道路(road)の主な機能が目的地への輸送であるのに対し、ストリートの機能は公共の相互作用であるとされる[2]。 固有名詞としてのストリート固有名詞の一部としてのストリートは、通常「St.」と略して書き、第2強勢が置かれる。 ザ・ストリート(the Street)と言った場合は、その街で主要な大通りを意味することがある。 フランスにおけるストリート「通り」はおおむね リュ(Rue)で表現されるが、その他にシャンゼリゼ通りのような並木道もしくは、有名な建築物へアプローチするような通りを指したアヴニュー(Avenue)という語、幅の広い大通りを指すブールバール(Boulevard、城壁跡地に形成された道路を指した)、車の通らない細い路地パサージュ(Passage)といった単語が用いられる[3]。詳細は各項を参照。 脚注
関連項目
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