スチルプノメレン

スチルプノメレン
分類 珪酸塩鉱物
化学式 (K,Ca,Na)(Fe2+,Fe3+,Mg,Mn,Al)8Si12(O,OH)32(OH)4・nH2O
結晶系 三斜晶系
へき開 1方向に完全
モース硬度 3 - 4
光沢 ガラス光沢か鈍光沢
褐色、黒褐色
条痕 白色
比重 2.59 - 2.96
蛍光 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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スチルプノメレン: stilpnomelane)は、褐色から黒褐色フィロケイ酸塩鉱物スティルプノメレンとも。光沢があり、一方向に完全な劈開を持つため黒雲母緑泥石などと間違われやすい。

1827年ボヘミアから発見され、ギリシャ語の"στιλπνοζ" (輝く)と"μελανοζ"(黒)にちなみ命名された[1]

緑色片岩藍閃石片岩などの低温で形成された変成岩に普遍的に出現する[2]日本では結晶片岩中に産し、スチルプノメレン片岩と呼ばれる岩石をなすことが多い。海外ではアメリカミネソタ州フィンランドのカレリア地方、ニュージーランドの西オタゴ地方などの縞状鉄鉱鉱床層などからも産する。

埼玉県長瀞町の虎岩はスチルプノメレン片岩であり、黒褐色のスチルプノメレンと白色の石英方解石曹長石が縞模様を為している様が虎の毛皮のようであることから名づけられたものである[3]。この虎岩はかつては黒雲母片岩だと思われていたが、詳しい成分分析の結果、黒雲母片岩ではなくスチルプノメレン片岩であることが確認された。

脚注

 

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