スケートをする人々
『スケートをする人々』(スケートをするひとびと、フランス語: Les Patineurs、ドイツ語: Der Schlittschuhläufer)作品183は、エミール・ワルトトイフェルが作曲したワルツ。『スケーターズ・ワルツ』という通称でも知られる。ワルツ『女学生』(作品191)に並ぶ、作曲者の代表作である。 日本での人気がとりわけ高く、海外ではワルトトイフェル名曲集的な企画から漏れたり、逆に英国へ発注された日本限定人気ポピュラー名曲集CDに含まれたこともあるが[要出典]、トスカニーニとカラヤンが好んで取り上げた曲でもある。 楽曲解説
パリの森林公園「ブローニュの森」にあったスケート場に着想を得て1882年に作曲され、俳優のエルネスト・コケリンに献呈された[1]。無声映画の時代には、劇場の伴奏として使われていた[1]。 構成演奏時間は約8分半。序奏、4つの小ワルツ、後奏からなる。 序奏冒頭部 第1ワルツAパート ホルンのゆったりした旋律が続き、これが序奏となって第1ワルツが始まる。この第1ワルツの主題が全曲の中心となる[2]。 第2ワルツAパート 第3ワルツAパート 第4ワルツAパート 後奏Aパート 力と速度を加えて活気ある展開をしたのち、第4ワルツの最初の部分が再び現れ、ここに短いカデンツァが入る。これを境にコーダに入り、第1ワルツがまた現れて全楽器パートがクライマックスに達して終わる[2]。 その他
青木爽が作詞、末吉保雄が編曲をそれぞれ手掛けて合唱曲にアレンジし、1964年2月にNHKの『みんなのうた』で放送された。歌は東京放送児童合唱団。NHK出版から発売されている楽譜集には、第2巻に掲載されている。 長らく再放送されていなかったが、『みんなのうた発掘プロジェクト』により発掘、2018年12月-2019年1月のラジオのみ54年ぶりの再放送となった[3]。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートにも、2017年にグスターボ・ドゥダメルの指揮で登場している。純粋なワルトトイフェルの作品としては[要出典]、この『スケートをする人々』が史上初めて取り上げられた曲である[注釈 1]。 脚注注釈出典
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia